★★たそがれジョージの些事彩彩★★

時の過ぎゆくままに忘れ去られていく日々の些事を、気の向くままに記しています。

想い出のステーション

2023年01月26日 19時53分58秒 | 徒然(つれづれ)
 大学に入学して初めて下宿したのが京阪沿線の四ノ宮だった。
 その下宿には1年間住んでいた。
 ほぼ毎日、京阪電車で京阪三条へ出て、河原町三条まで歩き、そこから市電で大学まで通っていた。

 大学を卒業して就職したのが烏丸三条にある会社で、会社が借り上げたアパートが京阪沿線の墨染にあった。
 そのアパートにも1年間住んでいた。
 当然、通勤は京阪三条経由だ。

 そんなわけで京阪三条は私にとって馴染み深い駅だ。
 四ノ宮時代と墨染時代には、4年間のブランクがあったが、京阪三条はほとんどその姿を変えることはなかった。
 当時の代表的な待ち合わせ場所は、京阪三条か、四条河原町の高島屋前だった。

 京阪三条の駅名は、正式には三条だが、当時、駅の上の看板に小さく京阪と付け加えられていたので、京阪三条という呼称になったのだろう。
 正しくは京阪の三条と言うべきかも。
 人によっては三条京阪とも言う。バス停も三条京阪だ。
 もしかしたらこちらのほうが多数派かもしれない。

 今でも夢の中に出てくる京都は、京阪三条から河原町三条までの150mほどの三条通の舗道だ。
 駅を出て、鴨川にかかる三条大橋を渡り、高瀬川を越え、右手に明治屋、ケンタッキーフライドチキン、東宝公楽、左手にレコード店やパチンコ屋を見ながら、河原町三条南東角の大安の前の横断歩道を渡る。
 それを何百回繰り返したことだろう。

 今では京阪三条駅は地下になり、京都線も出町柳まで延びた。
 あの懐かしい駅舎の風景は消え、地上には無機質な間延びした空間が広がるだけだ。


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