中学1年の頃、国語の女教師とはなぜか相性が悪かった。
ちょうど反抗期でもあり、授業中にいろいろ屁理屈を並べて反論したものだ。
田舎の神童の誉れ高かった私は、国語にはある程度自信があり、普通に回答すれば高得点の試験も、わざと間違った回答をしたものだ。
そんな時、授業で出た夏目漱石の『吾輩は猫である』の感想文の宿題があった。
ひねくれ者の私は、ここぞとばかりに主人公の猫に対する批判を展開した。
曰く、畜生の分際で、人間様を見下したような態度はけしからん。
士農工商、穢多非人、最下層カーストよりずっと下の身分ではないか。
猫はどんなに進化しようと人間様には追いつけないのだ。
皮を剝いで三味線にでもしてやろうか。
「ねこふんじゃった」の歌に合わせて、踏み殺してやろうか。
そんな悪口雑言を並べ立てたのだ。
あろうことか、その感想文が高評価を受けたのだ。
名前こそ伏せられたが、授業で取り上げられたのだ。
絶賛とまではいかないが、独自の批評は注目に値する、とまで言われて拍子抜けしたものだ。
それ以来、私の女教師に対する態度は軟化したが、物事に対するへそ曲がり批判精神は今でも続いている。
今だから言える。ごめんね、御木先生。
ちょうど反抗期でもあり、授業中にいろいろ屁理屈を並べて反論したものだ。
田舎の神童の誉れ高かった私は、国語にはある程度自信があり、普通に回答すれば高得点の試験も、わざと間違った回答をしたものだ。
そんな時、授業で出た夏目漱石の『吾輩は猫である』の感想文の宿題があった。
ひねくれ者の私は、ここぞとばかりに主人公の猫に対する批判を展開した。
曰く、畜生の分際で、人間様を見下したような態度はけしからん。
士農工商、穢多非人、最下層カーストよりずっと下の身分ではないか。
猫はどんなに進化しようと人間様には追いつけないのだ。
皮を剝いで三味線にでもしてやろうか。
「ねこふんじゃった」の歌に合わせて、踏み殺してやろうか。
そんな悪口雑言を並べ立てたのだ。
あろうことか、その感想文が高評価を受けたのだ。
名前こそ伏せられたが、授業で取り上げられたのだ。
絶賛とまではいかないが、独自の批評は注目に値する、とまで言われて拍子抜けしたものだ。
それ以来、私の女教師に対する態度は軟化したが、物事に対するへそ曲がり批判精神は今でも続いている。
今だから言える。ごめんね、御木先生。
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