★★たそがれジョージの些事彩彩★★

時の過ぎゆくままに忘れ去られていく日々の些事を、気の向くままに記しています。

ビートルズの楽器

2024年09月27日 11時58分08秒 | 徒然(つれづれ)
 中学2年でビートルズに出会って以来、もっぱらその楽曲をレコードで聴くのが、私のビートルズの楽しみ方だった。
 当時は、彼らがどんなギターやベースを弾いているのかわからなかったし、興味もなかった。

 高校生になって、ウッドストック・フェスティバルの記録映画や、ハードロックのバンドがミュージック・シーンを席巻しだした頃、初めてバンドのギタリストやベーシストが弾く、ギターやベースに目が行くようになった。

 当時のハードロック・バンドのギターは、概ねギブソンかフェンダー、極論すれば、レスポールかストラトキャスターが主流だった気がする。

 その時代に、少ない情報を漁って、ビートルズの楽器を調べてみると、ジョンやジョージはリッケンバッカーかエピフォンだったし、ポールはお馴染み、ヘフナーのバイオリン・ベースだ。
 ジョンのギブソンJ-160Eを除けば、王道のギブソンやフェンダーを使用している写真は、ほとんどなかったように思う。

 ベンチャーズがモズライトにこだわったのとどこか似ている。
 車で言うなら、ポルシェやフェラーリではなく、ワーゲン・ビートルやミニ・クーパーといったところか。

 その3社の売り上げに、ビートルズが大きく貢献したのは周知の事実だろう。 
 アンプもマーシャルやフェンダーではなくヴォックスだった。 

 それらが中期くらいまでの、ビートルズ・サウンドを支えていたと言っても過言ではないだろう。 
 今でも、ビートルズのコピーバンドは、リッケンバッカーやエピフォンに、バイオリンベースだ。

 それらは、ギブソンやフェンダーにはない、ノスタルジーを醸し出す。
 その思い入れやこだわりは、当人たちにしかわからないものだろう。

 ビートルズ・サウンドを出すには、それらが不可欠なんだろうね。
 レスポールやストラトキャスターでは、見た目にもビートルズの雰囲気が出ない。

 特にヘフナーのバイオリン・ベースはポールの専売特許みたいなものだ。
 そのへんてこなシェイプは、よく言えばノスタルジック、悪く言えば古臭いし、音質もソリッドなハードロックには適さない。
 初期のステージ衣装のスーツ姿には、そのクラシカルなデザインがよく似合ったけど、後期のラフなファッションになると違和感は否めない。

 それでもその静かな人気はビートルズ同様、依然として衰えることはないようだ。

ビートルズのジョージ、ストーンズのキース。どちらもヘタウマギタリストだ。キースに至っては、歳をとってその素人顔負けのヘタさに、磨きがかかってきた気もする。でも、そのサウンドには、他のギタリストには出せない独特な味わいがあるんだよね。 そんな味わいの小説を、Amazon Kindle Storeに30数冊アップしています。★★ 拙著電子書籍ラインナップ・ここから、またはプロフィールのQRコードから買えます。
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