WBC準決勝進出決定！

わ～、やりましたね、日本。
無事、WBC準決勝進出が決まったそうで。
あの困った審判のせいでアメリカに負けてからは、
これはもう日本が準決勝に進出するしかない！と思っていたから
よかったよかった。
あんなことでアメリカに進出されたんじゃぁ悔しいでしょ。

うれしかったので、１日１ブログだけ書くという「掟」を
破って、２つめ書いちゃいました。

ロバート・F・ファーフィー『ボディ・サイレント』（平凡社）

図書館の新刊コーナーでふと目に入って、借りてみた。
著者はコロンビア大学人類学部の教授。
脊髄に腫瘍ができて、体がだんだん麻痺していく自分に対して、
あるいは、同じように麻痺の障害を持つほかの人たちに対して
人類学的なフィールド・ワークを試み、
自分の麻痺が進行していく様子を描写している。
自伝ではない、と最初に断っているが、多分に自伝的な要素は含まれている。

人類学者だけあって、単にどのように病気が進んでいるかを書くだけでなく、
人類学的な考察を加えているのが興味深い。

いくらフィールド・ワークをしようとも、普通なら結局のところ自分は部外者。
それが、障害を持つ自身も調査する対象になる。
障害を持って初めて分かる障害者の気持ち。
アメリカ社会からいかに疎外されているか、現状を知ることになる。

相手の気持ちを理解するのは、本当のところ実に難しい。
こういう本の存在が、障害を持つ人の心の内側を理解する
助けになる、それがほんの少しだけだとしても。

それにつけても、パラリンピックであれだけ日本人選手が活躍しているのに、
テレビでほとんどやってくれないのが悲しい今日このごろ。