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ホリスティックライフ in 世田谷

都会の中の田舎に住み、ウキウキ、ワクワク楽しく暮らす。
キーワードは、ホリスティックライフ。

徳富蘆花『不如帰』

2009-05-18 17:52:09 | 最近読んだ本
徳冨蘆花『小説 不如帰(改版)』(岩波文庫)

やっと読みました、徳冨蘆花の不如帰(ほととぎす)。
前回、芦花公園の写真を出したのは、
もちろん「前振り」です。

明治31~32年に国民新聞に連載されて、
その後、出版されベストセラーとなりました。

粕谷図書館で借りた本は
1938年第1刷で、1997年第70刷のもの。

漢字こそ新字体になっているものの、
文体はそのままらしく、読みづらいこと!
後半になるとさすがに慣れてきましたが、
文章や内容を味わうというより、
必死で読み切った感じです……。

ストーリーは悲哀に満ちた物語。

浪子が嫁いだ先で姑にいじめられながらも
幸せな夫婦生活を送っていたところ浪子が発病。

結核と分かり、
軍人の夫、武男が軍艦に乗って家を不在にしている間に
浪子にも知らせられないまま、離縁をさせられてしまう。

そして、ほんの一瞬だけ二人は再会するものの、
浪子は死んでしまう。

なんとも悲しいお話です。
また、明治という時代背景がよく分かります。

でも、その時代にことを知るにはいいけれど、
実際のところ、いまと違いすぎて、
感想というものがあまり沸いてこなかった
というのが正直なところです。

最後まで読むのに必死で、味わう余裕もなかった、かな。

千歳村粕谷での生活の様子を描いた
『みみずのたわこと』のほうが
きっと読みやすいことでしょう。
次の課題です。
蘆花旧宅でのんびり読んでみたいと思っています。
コメント
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