ドナルド・キーン、河路 由佳
『ドナルド・キーン わたしの日本語修行』(白水社)
とてもいい本を見つけました。
アメリカにおける、というより
英語圏における日本文学研究の第一人者、
ドナルド・キーンの日本語修行物語です。
河路由佳さんが数回にわたって
インタビューをして
それをまとめたもの。
カリフォルニア大学バークレー校にあった
海軍日本語学校で日本語を学んでいます。
その後、戦争中には戦地にも行っていますが、
海軍所属といってもあくまで通訳・翻訳をしたわけで
日本人の捕虜たちとはいい関係だった、
といったさまざまなエピソードが出てきて、
非常に興味深いです。
きれいな日本語、英語にこだわりがあり、
自分のことを「俺」といったり、
ぞんざいな話し方をしたりしたことは
これまで一度もないそうです。
常に「です・ます」で話すようです。
アメリカの大学で教えている時も
学生を必ず苗字で呼んでいたとか。
どうやって日本語を学んだかという話の中で、
やはり頻繁に出てくるのがナガヌマ・リーダー。
日本人による日本語テキストの元祖ともいうべきもので、
長沼直兄が1931年に出版したものです。
最初は米国大使館で教えていたそうで、
その後、アメリカ海軍日本語学校では、
そのテキストの海賊版で学習しました。
とにかくどの話も興味深くて、
ドナルド・キーンさんに会ってみたく
なってしまいました。
私がアメリカで日本語の教え方を
直接教わったことがあるエレノア・ジョーデン先生の
話も少しは出てくるかと思ったら、
確かに出てきましたが、
関係していたのは、陸軍日本語学校のほうでした。
いずれにしても、そんな懐かしいことも思い出しながら、
一気に読むことができました。
オススメです。
(本の紹介はこちら参照)
『ドナルド・キーン わたしの日本語修行』(白水社)
とてもいい本を見つけました。
アメリカにおける、というより
英語圏における日本文学研究の第一人者、
ドナルド・キーンの日本語修行物語です。
河路由佳さんが数回にわたって
インタビューをして
それをまとめたもの。
カリフォルニア大学バークレー校にあった
海軍日本語学校で日本語を学んでいます。
その後、戦争中には戦地にも行っていますが、
海軍所属といってもあくまで通訳・翻訳をしたわけで
日本人の捕虜たちとはいい関係だった、
といったさまざまなエピソードが出てきて、
非常に興味深いです。
きれいな日本語、英語にこだわりがあり、
自分のことを「俺」といったり、
ぞんざいな話し方をしたりしたことは
これまで一度もないそうです。
常に「です・ます」で話すようです。
アメリカの大学で教えている時も
学生を必ず苗字で呼んでいたとか。
どうやって日本語を学んだかという話の中で、
やはり頻繁に出てくるのがナガヌマ・リーダー。
日本人による日本語テキストの元祖ともいうべきもので、
長沼直兄が1931年に出版したものです。
最初は米国大使館で教えていたそうで、
その後、アメリカ海軍日本語学校では、
そのテキストの海賊版で学習しました。
とにかくどの話も興味深くて、
ドナルド・キーンさんに会ってみたく
なってしまいました。
私がアメリカで日本語の教え方を
直接教わったことがあるエレノア・ジョーデン先生の
話も少しは出てくるかと思ったら、
確かに出てきましたが、
関係していたのは、陸軍日本語学校のほうでした。
いずれにしても、そんな懐かしいことも思い出しながら、
一気に読むことができました。
オススメです。
(本の紹介はこちら参照)