「お客さま対応」の人々

ある朝のこと。

丸ノ内線の新宿駅で
いつものように並んで電車を待っていたら。

ふと見ると、列の左のほうで
警察官が男性と話していました。

駅のホームで警察官を見かけることなどないし、
何があったのかと思って、
ふと右のほうを見てみると、
あ！右にも別の警察官が男性と話していました。

ということは。

ということはですよ。

車内でトラブルがあったのでしょうね。

それぞれの言い分を聞いている様子でした。

やれやれ。

最近、電車に乗っていて
増えてきたのが「お客さま対応」。
「車内トラブル」という場合もあります。
鉄道会社によって表現が決まっているのでしょうね。

お客さま対応のため、少々停車します。
お客さま対応のため、発車が遅れております。

というアナウンス。

きっとささいなことなんですよね。
押されたとか。そんなこと。
わざと押したでしょ。と。

込んだ電車だからお互いさま。
でいいのに。

でもね、確かにいるんですよ、
強い意思でもって押してくるような人。
意思が感じられるんです。

ここの領域に入ってこないで、と言わんばかりに。
込んでいる電車なのに、体に触れないで、と言わんばかりに。

コワイですね～。

もっとおおらかにいきましょうよ。
はっはっは～～～、と。