３つの「Ｋ」

世の中が不景気になると、企業は３つの「Ｋ」が削減するという。
その３つの「Ｋ」は、交通費・広告費・交際費。

そのうち、広告費は顕著に減らされる。
昨秋の世界的な不況をきっかけに、新聞やテレビなどのマスメディアを中心に出稿額が減らされ、花形業種といわれるマスメディア業界も青息吐息の状況に陥ってしまった。他にも理由はあるようだが、それはまた別の機会に。
事実、マスメディアの広告費は多大な金額を要するため、不況に陥ると見直しせざるを得ない。
ただ、費用投下分の回収効果（費用対効果）が見込めれば、厳しいながらも出稿を続けるだろうが、昨年から今年にかけて、多くの企業が出稿額を削減したり、すべて打ち切ったにも関わらず、業績に大きな影響が出なかったという。

ということは、費用対効果が高くなかったことを意味する。
これでは、マスメディア各社も青息吐息になってしまうわけだ。

確かに、既存のメディア離れは顕著で、テレビなどはどの局でも似たような番組ばかりでハッキリ言って面白くない。
それは私だけではないようで、多くの視聴者も既存メディア離れが生じ始めているようで、視聴率は低下の一途を辿っている。

また、メディアを使って宣伝する企業側も、大手ならば敢えて自社の宣伝をしなくても企業イメージは浸透しているから、新たな商品を発売する場合などを除けば、マスメディアで広告する必要がなくなってきたように感じる。
そして、新規＆中小事業者にはマスメディアの広告は高価すぎて手が出ないものになっている。
ならば、ターゲットは限定されるが、インターネットのバナー広告や動画サイトでのプロモーションでできる範囲ですれば、安価で済むし、それなりの効果が見込める。

今後は、新規＆中小事業者や個人にも、安価な料金で広告・宣伝できるメディア展開があってもいいのではないか？もちろん、内容の検閲は必要だけど…。
それこそ、全国各地にあるコミュニティ放送局やミニコミ紙などの出番だと思うのだが、多くのところが体制・資金面に不安を抱え、それどころではないとのことだ。
でも、マスメディアと違うスタンスで取り組めば、徐々に広告主は増えてくるだろうし、広告という形にこだわらない連携性も充分に見込めると思うのだが、いかがでしょう？
そんなに今の世の中、甘くないんでしょうなぁ。