虹色仮面 通信

神出鬼没なオッサンが毎日感じたことを取り留めなく書き連ねます

事業仕分けから②

2009-12-04 07:15:25 | スポーツ
昨日の続き。

かつて、日本のプロ野球球団も親会社の資金に頼り、自分たちで収益を生み出そうという意識はなかった。
赤字を出したら、親会社が補填してくれるから、そのような考え方自体がなかったのだ。まるでアマチュア競技の統括団体のように…。
しかし、数年前から意識が徐々に変わってきた。
ファンサービスという名のスポーツマネジメントやスポーツマーケティングをどんどん取り入れるようになってきている。

今度は各(アマチュア)競技団体が変わる番だろう。
国からの助成金を待つ協会、それを単にオリンピックでメダルを取るために使うというロジックを根本から変えて行かなければ、将来的に競技団体が存続していくことも危ぶまれるはず。
もちろん、選手の活動の場も失われる。
そのために、各統括団体は競技人口にこだわりすぎないことが大事だと思う。
スポーツには、する人(競技者、愛好者)、見てくれる人(観客)、そして物心両面で支えてくれる人がいて、そのすべての裾野を広げなくては先行きは明るくならない。
事実、野球やサッカーのファンが、みんな競技をやっているわけではない。

競技人口よりも圧倒的に多い「見る人やファンを増やすために、どうしたらいいのか?」を各競技団体は知恵を絞って実行するべきではないか。
また、競技志向ではない愛好家を増やす取り組みも積極的に推進していかないと、日本のスポーツはいつまでも「文化」にはなりえず、ただ一部の人たち(競技者、アスリート)のものにしかなれない。

もっと、スポーツを多くの人たちに開放し、誰でもいつでも楽しめるものにしないと、国がサポートすることは将来的にないのではないかと私は感じている。