虹色仮面 通信

神出鬼没なオッサンが毎日感じたことを取り留めなく書き連ねます

営利と非営利

2011-06-29 10:14:15 | 社会
一般的に『営利』とは「収益を上げる」「対価を求める」ことと認識され、『非営利』は「無償」「対価を求めない」ことと認識されています。

しかし『営利』と『非営利』の違いは、収益の有無などではなく、その利益を「還元する」か「還元しない」かの違いなのです。

通常、経済活動において、年間収支の差額が利益または損益となります。
本来、この利益を一定の者(例えば株主)に還元することを『営利』といい、その利益を還元せず、次年の事業費に繰り入れる(=繰り越す)ことを『非営利』とすると定義されています。

今日は3月決算の企業における株主総会のピークと言われておりますが、株主総会に出席される方々は『営利』を目的に投資をして、個々の企業における事業展開を支えているわけです。

またNPO法人(正式名称・特定非営利活動法人)は、決して無償のボランティアではなく、本来の意味における『営利』を目的としない活動をする法人です。
東日本大震災後、多くのNPO法人が目覚しい活躍をしているのは皆さんも新聞等の報道でご存知のことでしょう。
時代は金銭的な対価では計ることができない新たな価値観へシフトしているように感じています。
現状からすれば、『営利』と『非営利』がシンクロできる社会、そして組織が理想的なのかもしれません。