虹色仮面 通信

神出鬼没なオッサンが毎日感じたことを取り留めなく書き連ねます

苦渋の選択?

2019-06-04 06:53:04 | 社会

毎日新聞より。

東京都練馬区の自宅で無職の長男(44)を刺したとして、元農林水産事務次官、熊沢英昭容疑者(76)が殺人未遂容疑で逮捕された事件で、熊沢容疑者が川崎市で児童ら20人が殺傷された事件に触れ、「長男も人に危害を加えるかもしれないと不安に思った」という趣旨の供述をしていることが捜査関係者への取材で判明した。

事件の数時間前には、隣接する小学校で開かれていた運動会の音に腹を立てた長男が「うるせえな、ぶっ殺してやるぞ」と言い、注意した熊沢容疑者と争いになったという。こうした発言は長男の口癖だったといい、警視庁練馬署は経緯を慎重に調べている。

捜査関係者によると、長男の英一郎さんは都内の別の場所に住んでいたが、5月下旬に本人の希望で実家に戻り、両親と同居を始めた。熊沢容疑者は「長男は仕事もなく、部屋にこもることが多かった。妻も暴力を受けていた」と供述。「自分も身の危険を感じた」「周囲に迷惑をかけたくなかった」との趣旨の話もしているという。

英一郎さんの家庭内暴力は中学2年ごろから始まったとみられる。当時、一家の近くに住んでいた40代の男性は「(英一郎さんの)暴力をふるう声や物音が家の外に響いていた」と振り返る。

事件は1日午後3時半ごろ、熊沢容疑者が「息子を刺し殺した」と110番して発覚。自宅からは英一郎さんへの殺意をほのめかすメモが見つかった。自宅にあった包丁で刺したとみられる。

練馬署は3日、殺人容疑に切り替えて熊沢容疑者を送検した。司法解剖の結果、死因は首を切られたことによる失血死で、胸より上に数十カ所の切り傷や刺し傷があった。1階の布団の上に倒れていた。<了>

他人に危害を加える危険性があり、親として苦渋の選択ではなかったか。殺人は決して許されることではないが、だからといってこの親を一方的に責めるのも・・・。雑な言い方だけど「やるかやられるか」のどちらかだったんだろう。

こう言っては悪いけど、そんな素行の息子なら、親に殺されても仕方がないと思う。長男も、どうせ何もしてこないだろうと、考えていたのだろう。でも鬱憤が溜まると、とんでもないことをしてしまうのも人間である。そこの読みが甘い。

記事やニュースによると、殺害された長男も40代とは思えぬ幼稚さだし、社会に適合していくのは厳しい。まして反省する気持ちも見えないし、社会の一員として生きるつもりがないようだから、どうにもならない。

最近になり、同居したことが徒となったようだ。同居の理由は記事によると、本人の希望としか記されていないが、殺害された長男に精神的な甘えがあったのではないだろうか。何となくそう思える。

中学生時代からの家庭内暴力の段階で、何らかの対策を講じていればと悔やまれる。それでも難しいけど、対策の方法はあったはずだ。

同じようなことで苦悩する家庭は結構あるのではないか?いろいろと考えさせられる事件(ニュース)でしたし、同様な事件が起きないように願うばかりです。