TopNews.jpより。
先週末に行われた2021年F1開幕戦バーレーンGP決勝ではルイス・ハミルトン(メルセデス)がマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)をかわして今季の初優勝を遂げた。
実際のところ、F1マシンの性能としてはレッドブル・ホンダの方がメルセデスよりも上であったのは誰もが認めるところであり、それにもかかわらず勝利を手にしたハミルトンを称賛する声が多いようだ。
7度F1王者となったミハエル・シューマッハの弟であり、自らもかつてウィリアムズやトヨタで活躍した元F1ドライバーのラルフ・シューマッハも母国ドイツのテレビ局『Sky Deutschland(スカイ・ドイチュランド)』に次のように語っている。
「ルイスにはすごく驚かされたよ」
「マックスの方が速かったにもかかわらず、最終的に違いを生んだのはルイスの賢い戦略とドライビングスキルだった。それに加えてFIA(F1統括団体の国際自動車連盟)による重大な判断もあったけれどね」
ラルフ・シューマッハが言及したFIAの判断とは、レース終盤にハミルトンをオーバーテイクした際にフェルスタッペンがコースをはみ出していたためにレース競技委員がその追い抜きは無効だとしてフェルスタッペンにハミルトンをもう一度前に出させるようレッドブルに指示を出していたことだ。
また、オランダ出身の元F1ドライバーであるクリスチャン・アルバースも、バーレーンではハミルトンが自分の力を証明してみせたのだと考えている。
アルバースは、開幕戦では同郷のフェルスタッペンが勝利することを期待していたのは確かだと『De Telegraaf(テレグラーフ)』に次のように語った。
「我々は誰もがマックスが勝つことを望んでいたと思う」
「正直なところ、ハミルトンがひとりでそのパーティーを台無しにしてしまったんだ」
「彼は少し劣るマシンでも違いを生じさせることができることを示してみせた。彼には一貫性があったし、レースでは本当に強かった。そしてフェルスタッペンの週末を自分だけで終わらせてしまった」
「あの勝利はすべて彼の功績だよ」
一方、2000年代中盤にミナルディやMF1レーシングでF1を戦ったことがある41歳のアルバースは、現時点でレッドブル・ホンダがメルセデスをしのぐパフォーマンスを発揮できているのは今年導入された空力ルール修正によるところが大きいと考えているようだ。
昨年は新型コロナウイルスのパンデミックによる財政的影響を受けたことから、2021年には原則として2020年型マシンを流用するルールとなっているが、F1と統括団体であるFIAは空力ルールを一部修正していた。
そして、メルセデスやハミルトンは、そのルール修正はメルセデスの力を相対的に弱めることを目的としたものではないかとの疑念を口にしていた。
アルバースはこの件に関して次のように語っている。
「今年の新ルールが導入されたとき、彼らはそれによって何が起きるのかよく分かっていたんだ」
「レッドブルは空力に関して異なる哲学を持っている。だから彼ら(F1)は組織としてそのようなチームを助けることになるのが分かっていたんだ」
「そういう意味では、レッドブルが有利になったのは彼らのおかげだよ」〈了〉
久しぶりに面白いF1レースが見られた。
そこで7度の総合王者の底力を見せつけたね。
チームの作戦を含めて見事であった。
紙一重の差だとは思うが、その紙一枚がものすごく分厚いものに感じました。
総合力ではレッドブル・ホンダがやや上だと思いますが、経験値と勝負勘でメルセデスが勝った開幕戦でした。
次のレース(来月18日決勝)がとても重要になりそうですね。
あと中盤の混戦もとても見ごたえがあり、近年稀に見る面白いレースが見られそうな感じですね。
先週末に行われた2021年F1開幕戦バーレーンGP決勝ではルイス・ハミルトン(メルセデス)がマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)をかわして今季の初優勝を遂げた。
実際のところ、F1マシンの性能としてはレッドブル・ホンダの方がメルセデスよりも上であったのは誰もが認めるところであり、それにもかかわらず勝利を手にしたハミルトンを称賛する声が多いようだ。
7度F1王者となったミハエル・シューマッハの弟であり、自らもかつてウィリアムズやトヨタで活躍した元F1ドライバーのラルフ・シューマッハも母国ドイツのテレビ局『Sky Deutschland(スカイ・ドイチュランド)』に次のように語っている。
「ルイスにはすごく驚かされたよ」
「マックスの方が速かったにもかかわらず、最終的に違いを生んだのはルイスの賢い戦略とドライビングスキルだった。それに加えてFIA(F1統括団体の国際自動車連盟)による重大な判断もあったけれどね」
ラルフ・シューマッハが言及したFIAの判断とは、レース終盤にハミルトンをオーバーテイクした際にフェルスタッペンがコースをはみ出していたためにレース競技委員がその追い抜きは無効だとしてフェルスタッペンにハミルトンをもう一度前に出させるようレッドブルに指示を出していたことだ。
また、オランダ出身の元F1ドライバーであるクリスチャン・アルバースも、バーレーンではハミルトンが自分の力を証明してみせたのだと考えている。
アルバースは、開幕戦では同郷のフェルスタッペンが勝利することを期待していたのは確かだと『De Telegraaf(テレグラーフ)』に次のように語った。
「我々は誰もがマックスが勝つことを望んでいたと思う」
「正直なところ、ハミルトンがひとりでそのパーティーを台無しにしてしまったんだ」
「彼は少し劣るマシンでも違いを生じさせることができることを示してみせた。彼には一貫性があったし、レースでは本当に強かった。そしてフェルスタッペンの週末を自分だけで終わらせてしまった」
「あの勝利はすべて彼の功績だよ」
一方、2000年代中盤にミナルディやMF1レーシングでF1を戦ったことがある41歳のアルバースは、現時点でレッドブル・ホンダがメルセデスをしのぐパフォーマンスを発揮できているのは今年導入された空力ルール修正によるところが大きいと考えているようだ。
昨年は新型コロナウイルスのパンデミックによる財政的影響を受けたことから、2021年には原則として2020年型マシンを流用するルールとなっているが、F1と統括団体であるFIAは空力ルールを一部修正していた。
そして、メルセデスやハミルトンは、そのルール修正はメルセデスの力を相対的に弱めることを目的としたものではないかとの疑念を口にしていた。
アルバースはこの件に関して次のように語っている。
「今年の新ルールが導入されたとき、彼らはそれによって何が起きるのかよく分かっていたんだ」
「レッドブルは空力に関して異なる哲学を持っている。だから彼ら(F1)は組織としてそのようなチームを助けることになるのが分かっていたんだ」
「そういう意味では、レッドブルが有利になったのは彼らのおかげだよ」〈了〉
久しぶりに面白いF1レースが見られた。
そこで7度の総合王者の底力を見せつけたね。
チームの作戦を含めて見事であった。
紙一重の差だとは思うが、その紙一枚がものすごく分厚いものに感じました。
総合力ではレッドブル・ホンダがやや上だと思いますが、経験値と勝負勘でメルセデスが勝った開幕戦でした。
次のレース(来月18日決勝)がとても重要になりそうですね。
あと中盤の混戦もとても見ごたえがあり、近年稀に見る面白いレースが見られそうな感じですね。