虹色仮面 通信

神出鬼没なオッサンが毎日感じたことを取り留めなく書き連ねます

愚策により、ますますつまらなくなる。

2021-04-19 06:32:00 | 乗り物
carview!の記事より。

4月5日に発表されたトヨタの「GR 86」と「スバル BRZ」。
その走りについても公式動画でお披露目されましたが、発売はBRZが今夏、GR86は今秋となっています。発売時に明らかになるグレード構成や価格が気になるというファンも多いことでしょう。

とくに、遅れて登場するGR 86の“今秋”がいつなのかは気になるところですが、ひとつ言えるのは「遅くとも10月中には発売される」ということです。その理由はAEBS(衝突被害軽減ブレーキ)の義務化に関係しています。

AEBSの義務化は新型車で2021年11月以降、継続生産車で2025年12月以降です。新型GR 86とBRZにはアイサイトが標準装備されると発表されていますが、それはAT車限定の話。MT車にはアイサイトが付きませんし、ベーシックなAEBSも備わらないはず。そうなると(新型車への)AEBSが義務化となる2021年11月より前の発売が必須となるわけです。

さらにいえば、(継続生産車への)AEBSが義務化される2025年12月までには、MT車にもアイサイト的な機能が必須になりますが、スバルの方針として“MTとアイサイトの組み合わせはNG”となっています。この日までにMT車を生産終了にするのか、それともまったく別のシステムで法規対応するのか現時点ではわかりませんが、「スポーツカーにAEBSは不要!」と考える硬派なドライバーにとっては、初期モノのMT車が貴重な存在になる可能性もあるわけです。

ただし、これまでスバルは渋滞での停止にも対応する“全車速対応ACC”には、EPB(電動パーキングブレーキ)が必須という方針でしたが、新型BRZのATモデルは、手で引くタイプのサイドブレーキながら渋滞時の一時停止(3秒)が可能になっているなど、微妙な方針の変化も見えます。

ちなみにMTとAEBSの組み合わせというのは、他社では珍しいものではありません。スポーツカーでいえば「マツダ ロードスター」にもAEBSが備わっています。MTの場合、緊急停止時にエンストしてしまうことのネガをスバルが受け入れることができれば、MT車にアイサイトが設定される可能性もゼロではないかもしれません。今回、AT車にアイサイトを搭載するにあたって前述の柔軟な対応をしたことを考えると、アイサイト搭載のMT車が生まれる可能性も捨て切れないでしょう。

ところで、AEBS義務化によって将来が心配されているスポーツカーはほかにもあります。それが2022年型ニスモを発表したばかりの「日産 GT-R」です。

GT-RにはAEBS的な先進安全装備&運転支援システムが備わっていません。電子プラットフォーム的にもAEBSの装備は難しいというのがもっぱらの噂です。

熟成で寿命を延長し続けているGT-Rですが、このままいくと2025年12月の継続生産車に対するAEBS義務化という法規に対応できず、そのモデルライフを終わらせることが予想されます。もちろん、GT-Rのベースとされる「スカイライン」はプロパイロット2.0を装備するなど、最新の先進運転支援機能をもっていますから、技術的に無理というわけではありませんが、予算規模を考えても現行型GT-Rが対応するのは難しいでしょう。

じつは、3月に生産終了を発表したホンダS660でも、AEBSの対応が難しいことが生産終了を決定する要因のひとつだったという話がありました。スポーツカーが生き残るには一定の環境性能を満たすだけでなく、先進安全装備でも高いハードルが求められる時代となっています。電子制御を最小限としたスポーツドライビングを楽しめるクルマを手に入れるための残された時間は刻一刻と短くなっています。〈了〉

どんどんクルマが面白くない方向へ向かうのは極めて残念。
政治(政策)でこのようなことをやるメリットはどこにあるのか?
次から次へ愚策が出てきて、自動車メーカーを苦しめ、クルマ好きを離れさせる。
これだからひと昔前のクルマの魅力が再認識され、人気が出るのもわかるよ。
ただこれも重加算税の問題が横たわり、如何ともし難い状況。
ホントに日本の政治は最低だな。
国民の声を拾う気などないんだよね。ふざけるな!税金泥棒どもよ!