10日ほど前のこと。
札幌近郊の某所で、国内屈指のコンパクトスポーツ「スズキ・スイフトスポーツ」に試乗してきました。
今回のモデルは4代目。一部メディアには3代目と記されていますが、初代は軽自動車Keiから派生したモデルだったから、それはカウントしないのかなぁ。
過去の3代はすべて試乗してみました。それも違う場所で複数回。また2代目・3代目は知人が所有しており、同乗も含めてそれなりに知っている(加えて走らせるのが楽しい)クルマである。
さて新型である4代目。
詳しいレポートは専門家に任せるとして、エンジンが1600㏄のNA(自然吸気)から1400㏄のターボになったこと。それに伴い、トルクが大きくなったことがエンジン面でのトピック。加えてトレッド(全幅)を広げ、3ナンバーサイズにしたこと(=欧州仕様のスイフトと同様)がシャシー面でのポイント。
早速、試乗開始。約25分の試乗で、アップダウンがあるワインディングを中心に楽しんでみた。
まずターボ化に伴うトルク増が明らかに感じられる。初期(低速から)の加速が鋭く・力強い。反面、NAのようなシャープな感じが薄れた。でもかつてのターボ車のようなレスポンスの鈍さは皆無に等しく、思いのままに加減速ができる。
6速マニュアル(6MT)も操作感が良く、扱いやすい。先代の6MTはやや引っかかり感があったから、どこかを改良してきたか?
ハンドリングは「スポーツ」の名に恥じないもので、とてもゴキゲンである。あっという間に50mile(時速)になってしまう。全幅の拡幅効果があるようだ。だからといって、見切りが悪くなってはいない。正直、気にするレベルではないと思う。
足回りの設定はややハードなものの、身体が揺すぶられて疲れることもなさそう。スポーツモデルとしては納得できる味付け。また標準のバケットシートのホールド性が良いのだろう。
気になったのはブレーキ。とくに初期タッチがかなり敏感で、俗にいうカックンブレーキになってしまう。スズキ車に共通するブレーキフィールなのだが、もう少し制御の方法はなかったか?できれば、低速時から踏力に対して効くタイプにしてもらいたい。
不満を感じる点はあるものの、このような高性能モデルが200万円弱で買えるのは素晴らしいし、スズキの頑張りには感服する。
スイフトスポーツは国内屈指のコンパクトスポーツモデルであるし、所有する喜びを得られるクルマだろう。ただイメージカラーのイエローは少し気恥ずかしいけどね。個人所有するなら別の色(シックなカラー)がいいかなぁ。
北海道など降雪地なら4WDがあれば、言うことなしですね。