神戸の実家の庭にある飛び石です。
飛び石というだけあって、
空間に動きとエネルギーが感じられます。
この飛び石・・・
どの石をいつも見てたかなあ。
たぶん実家にいた頃
何かあるとわたしは
視線を庭先に落として
一番手前の飛び石だけを何時間も無駄にじっと見て固まっていたと思います。
何年か経って
ふたたび同じように飛び石に視線を落としても
同じ場所でありながら少し遠くの石を眺め
その先を遠い目でなにか想像するようになった気がします。
昔はちょっとした出来事が起こると、
良いことも悪いことも
その瞬間が一生の全てのように感じていたけれど、
時の経過とともに
人生のまだまだ先に何やら大きな価値が待っていると信じれるようになりました。
今年も振り返ればいろいろなことがあったと思うのです。
でもそれは人生のほんの一部のできごと。
時はどんどん過ぎていきます。
ぼーっと過ごしていれば
瞬間起こる出来事は取りも直さず瞬く間に去ってしまうわけです。
が、過ぎていく時間に自分の歩くスピードを合わせ始めると
その瞬間に起こる出来事としっかりと向き合うことができます。
大切な時間に自分の呼吸が乱れない程度に歩調を合わせる。
私はのろまなカメだから、
お正月にでも自分の歩く速度をしっかりと定めようと思います。
冷静に耳を澄ませば
秒針の音が聞こえてくるのですから。
コツコツって・・・。