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ミス神戸と花電車と人の夢

2010-12-31 00:03:22 | ふと思うこと
日本が高度経済成長の頃、

神戸の街に路面を走る花電車というのが通ったそうです。

その年に選ばれたミス神戸がお披露目乗車するのです。


その華々しい姿を観て、

神戸の女性達はみんな思ったそうです。

将来、女の子を産んだら絶対にミス神戸にするんや!

絶対にベッピンさん産んだる!

心に強く誓うのです。

この話を聞いた時、

親が子に自分の価値を押し付けることだなんて

そんな否定的なことは微塵も感じることなく

ほのぼのしたものです。


わが母も密かに夢を抱いたそうです。

母が産んだ子はお口がVになっていて

よくおしゃべりをする女の子。

三輪車を逆さまにしてリヤカー風情で「い~し焼~き芋~♪」

近所のおばちゃん達がお財布を持って玄関を飛び出してくるほど上手だった。

母もお財布を持って立っていた。

「大きくなったらお芋屋さんになるねん」 

母「・・・」

母は言ったそうです。

女の子はほんの少しアホで明るい元気な子やったらええわ。。。

母の夢はこの時点でとても夢らしく終わったのだと思います。


昔、ほんとうに何も無かった頃の日本は知りませんが

何もなかった頃

人は夢を持つことに豊かさを感じていたかもしれません。


夢を信じることで顕在から潜在レベルへ、そして夢は現実化となる。

そんな成功哲学というか、セオリーはあると思います。


が一方夢が夢らしく終わることは無駄でしょうか。

夢を持つには想像性が必要だと思うのです。

夢を抱くことにこそ価値を見出すことができた時、

すでに人として別の価値を得ているんじゃないかなと思うのです。


夢はどこから来るのでしょうか。

きっとそれはとても小さな惑星にあって、

そこには何もない。

家もお金も宝石も。

ひとつだけ神様が手渡してくれたものがあるとしたら・・・

たぶん、それは小さなちいさな一粒の種。


え~、何? 何の種や?

種とちゃう、ダンゴ虫や。

変な形や。

匂いを嗅いでみたり、

プニュプニュ触ってみたり、

いろいろやってみるんだな、きっと。


でで、一粒の種を囲んでとてもとても長い時間

笑い転げながら

もう街中大騒ぎ。

で、みんなで語り合ううちに

「夢」という花が咲くんじゃないかなと思うのです。


今年一年、本当にありがとうございました。

新しい出会いもたくさんありました。


来年は今まで出会った方々と

そしてまた新しく出会う方々と

一粒の種を囲んで

ああでもない、こうでもないと語り合い

ともに豊かな芽を育てることができたらとても幸せです。


Wishing you peace in the coming year.

みなさまに穏やかな新しい年がやってきますように。

よいお年を。


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