映画「あやしい彼女」は、
73歳のおばあちゃんが20歳に若返る、人生やり直しストーリー。
女性の失われた時を求めて願望(アンチエイジング)が叶った
主人公・カツに羨望のまなざし。
セツという名で新たな人生を謳歌するカツに 笑える前半、
生んだ我が子、育てた孫の存在に 揺れる後半、
母という女の自己犠牲人生に涙せずにはいられない。
劇中歌の「悲しくてやりきれない」に涙があふれ出し、
「見上げてごらん夜の星を」で号泣。
傷ついていないツルツルの心より苦労を重ね・・・
陰影生まれた心のひだに 昭和歌謡が沁みる。