魚が言いました・・
わたしは水のなかで暮らしているのだから
あなたにはわたしの涙が見えません
東山彰良著「流」
(冒頭で紹介されているワンシュエンの詩)
殴り合い に ゴキブリ・・・
私の苦手とする話の先に 予想外のオチ、
クスッと笑ってしまう展開が待ち受けているから。
狙って放たれる面白ろネタ より
その真剣さが、その勘違いが可笑しい(のが、人生)。
かつて、日本の植民地であった台湾。
戦後の台湾。そして、小説刊行時と異なる
現在の社会情勢・・・
これからの台湾 も思いながら拝読。
物語の過去と現在、交差のタイミングが秀逸。
心から平和を願う 読後。
※本日の気持ちに従って紹介したい抜粋文
おれたちは自分の痛みにばっかり敏感で、
他人も同じように痛みを抱えているなんて
思いもしなかった(269頁)
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