少し前、ホンダがこの方法で「シティー」を作って大ヒットをおさめた。
地方の隅々の企業まで、この方法が浸透した。
が、そうは問屋がおろさなかった。たぶんヒットの確率は以前と変わり
ないか、少し落ちたぐらいだったと思われる。
最悪なのは、「これからは高齢化社会になるので、君たちの自由な発想
で、老人向け商品を開発しなさい」、と言ってしまった社長さんだ。
この次は、若い女性の感性による商品開発がもてはやされ、「男性は、
いっさい口出し無用」、が流行った。
10人の女性をまとめる器の、女性リーダーを忘れていた。なかなか、ま
とまらなかったようだ。
大切なのは、若いからとか、女性だから、ではなくて個人の才能が肝心だ
ったのだろう。
だから今、才能のある老人の自由な発想が、注目を浴びる時が来たのでは
ないだろうか。
なにしろ、失敗例をしこたま知っている。自分の欲しいものを作れば、共
感者がわんさといる。
試しにホンダのN600をリメイクさせてみたら?。
N1(one)なんて絶対に作らないから。