こげの耳に★ねんぶつ★

たわいない日々の思うことと愛犬こげと花が咲いていたら花の写真など

古座川魅力まっぷ(知図帳)①

2010-06-04 05:30:00 | 和歌山県
     

 お肉を買いに寄ったお肉屋さんで新しい古座川のパンフレットをみつけました。じつは

熊野新聞の記事で知ってはいたけど、しばらく古座川方面に出かけることがなかったので

手にするのはだいぶ先やなぁ~と思ってたんです。このお肉屋さん『樹々(じゅじゅ)』に

は古座川町役場発行の『古座川王国』というパンフが置かれているのは知っていました。

お店のお兄さんに「これもらっていいですか?」ときき、一冊もらいました。これがなかな

か短時間で読めなさそうなもので・・・。大きさは縦30センチ横21センチです。表紙に

は古座川に架かる古い、今は使われていないと思われる吊り橋や飾られた河内祭の御舟で

はない当舟という船?(祭りでは先頭を行く船のようです。別の冊子のイラストに書かれて

います。)

水蓮に滝の拝のトントン釣り、どこかの御神燈・・・タイトル横に知図帳とあるのは、これ

で古座川を知ってください・・という意味があるようです。



ページをめくると左に『川漁法』、右に『風土とFOOD』とあります。右には古座川町で

古くから食されるものが写真入りで説明されています。右の真ん中が平井地区で伝わる

『うずみ』という料理。もともとは法事の前日のもてなし料理として出されたとか。豆腐、

シイタケを入れたすまし汁を椀にいれ、そこに少なめのご飯をうずめます。薬味のねぎ、

切りごま、おろししょうが、みかんの皮を好みにより乗せます・・とあります。精進料理で

すね、さっぱりしすぎて私には物足りないような・・・、一枚岩の鹿鳴館でたしか『うずみ

膳』というのがあった。次回、トライしてみよう・・。その下の写真には『かしわずし』、

アカメガシワの葉でおまぜを包んだもので、葉の香りが移って一層おいしくなります。河内

祭りには欠かせない料理として作られます・・・。どこかで聞いたような・・以前記事にし

『河内祭』ガイドブックに載っていました。

左上二つはあゆ料理、清流古座川にはいろいろな産物があり、特に鮎は新鮮でなければでき

ないものや味わい深いものなど様々な料理が伝えられています・・・。三尾川の祖父母の家

に行くとよく、鮎の姿寿司が出され、それが子供心に金色に光ってみえました。小骨が気に

なったけど食べました。

左側のページには古座川での様々な川魚とその漁法が書かれています。左の上は、『鉄腕ダ

ッシュ』でもやっていたウナギ石漁、石を積んでそのすき間や岩に入るウナギの習性を利用

した漁法でしたね。アユの友釣り、滝の拝のトントン釣り、そして私には不評の笹立て漁、

ああまでして一網打尽にアユを獲ることはないやろ~、飽食の時代に・・・。夜は夜で

火振りされて驚かされ捕まり~の・・・。右には川エビの捕獲、そしてズガニの写真です。



次に畳んで裏表紙を・・・。紀伊半島のイラストには色分けされた断層が書かれています。

和歌山のグリーン色のところには中央構造線が和泉山脈との間をはしっています。断層は

書かれていないけど、和歌山県北部って地震が多いのです。大きいのはあんまりないけど

小さいのしょっちゅう揺っています。私の住むあたりは・・

・・・約3000~5000万年前に、古座川町の西半分が堆積し、中央部が膨れる形で

陸化した後、約1500万年前には東半分が海中で堆積していましたが、その頃、潮岬や

大島のあたりで海底火山が噴火し、同時に橋杭岩や、小川方面から大塔山にかけて岩脈を形

成したマグマの上昇がみられたようです。その後、100~200万年遅れて一枚岩など、

三尾川から浦神に至る火成岩脈(古座川弧状岩脈)、尾鷲から新宮さらに那智山に至る大火

成岩地帯が形成されました。それらが地上に現れ、浸食を受けた姿が今日の姿です・・・


 難しい話やなぁ・・・串本はもとは海で海底火山でできたのやね(えらい、簡単にまとめ

るなぁ)。でも最初のところに『日本列島はユーラシア大陸の外側に沿っていて、数億年前

から海洋プレートが大陸プレートにぶつかり、もぐり込む過程で陸になり、あるいはその際

の火山活動による火成岩(マグマが冷え固まってできる岩石)からなる陸地ができたと、お

おまかに考えられています・・とあるから、私の理解のしかたもまんざらではないのだな。

 話は長くなるけど、そのあとに≪古座川弧状岩脈≫・・・約1400万年前の大規模な火

山活動によって形成された火山性の岩山(流紋岩質火砕岩 りゅうもんがんしつかさいがん

と花崗斑岩 かこうはんがん)の連なりが、古座川町三尾川から那智勝浦町浦神まで、上か

ら見ると円弧状に分布しています。表面は滑らかな一枚岩状になっていて、虫喰い状の浸食

が見られるのも特徴です・・・とあります。以前読んだ『古座川王国』に岩を食べる魔物に

里の猟犬が飛びかかって追い払った、一枚岩の幻の犬に出てくる岩はこの事だったのね。

魔物が太地から浦神、古座川と虫喰い岩を食べ進んできたのはこんな地質学的根拠から来た

話のようだと気がつきました。

 「一枚岩」、「虫喰い岩」という二つの国指定天然記念物をはじめ、西の倉、ぼたん岩、

かもしか峡、飯盛岩、嶽の森のナメトコ岩、天柱岩など「日本のミニ桂林」といわれる古座

川を特徴づける名称としても知られています。・・・・そうかそうか・・。いいなぁ古座川

って。
コメント (2)
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