
柴田トヨさんの詩集。
ご存知でしょうか?
新聞の詩の投稿を続けていたトヨさんの詩を、まとめたものなんだそうです。
100歳になられたとのこと。素敵な100歳だなぁと思います。
詩は難しいです。
詩だけではないんでしょうが、思いを伝えること。
思いを万人にメッセージとして発信すること
難しさを感じます。
トヨさんの詩には、なんだか読む人を素直な気持ちにさせてくれる感じがあります。
人生の大先輩が、こんな気持ちを持つんだな。こんな思いをもつものなんだな。
メッセージも心に響きます。
なんだか、くじけそうになっていた時期のことを想い出しました。
最後の方に、こおろぎという詩がある。
なんだか、読んでいて胸が詰まった。
なんだか、だれにも言えない思いを、誰にも言ってはならない思いを、もしかしたら書いてしまいたかったのかな。と。
なんだか、考えさせられる。
伝えることは表裏一体。
勇気づけることもあれば、傷つけることもある。
ネガティブな感情を伝えることは、その中でも気をつけないとね。
大先輩でも、押し隠している想いがある。当たり前だけどそういうこと。
あらためて、自分を振り返ってみようかな。
----
「こおろぎ」
深夜 コタツに入って
詩を書き始めた
私 本当はと
一行書いて
涙があふれた
…
(後略)