義足は雨の日に弱い。
なにせ、雨の日の床は滑りやすい。
特に、雨がついた靴で歩いた地下通路や廊下、階段なんかは滑る。
両足大腿義足の娘にとって、滑りやすい床は天敵だ。
通学途中に手すりのない緩やかな坂があり、手すりがない。
最大の難所である。
傘を差しながら、その坂を歩く。
特に帰り道は危ない。
部活帰りの暗い時なんかは最悪だ。
体育なんかもそう。
移動教室もそう。
雨の日には、転びやすくなる。
幸い、娘は転んでも怪我をしにくい。
やはり小学校6年間続けた合気道のおかげさまだと、改めて思う。
身についた受け身は、怪我から娘を守ってくれている。
娘は産まれてから、当たり前に、こうしたリスクを抱えながら毎日を送っている。
それが当たり前に育ち、なんとも思っていないところがある。
だが、それにしても。
やはり親としては心配で、なんとかリスクを減らせないか、日々考えてしまう。
その悩みが尽きることはない。