みょうが(茗荷)は普通は花(花穂)を食べます。花は普通は「咲く」と言われますが、茗荷の場合はやはり「咲く」と言うのかも知れませんが、どうも咲くより「出る」と言った方が合っているような気がしてなりません。花らしくないせいでしょうか。
今、茗荷が芽を出しています。土から出た所から緑になり、固いので食べません。ところが、これを木の葉などを積み上げておくと、そこを突き破り出てきます。木の葉の床の厚みの分だけ白くなります。白いところはたべられます。これを「みょうがたけ」といいます。漢字では「茗荷竹」(大辞林)と書くそうです。
今までは、真竹を横に校倉のように組んで囲いを作って、木の葉を積んでみょうがたけを出していましたが、竹が古くなりばらばらになってしまいましたので、今年は板囲いを作り、あまっているもみ殻を入れました。要するにウドやホワイト・アスパラガスを作ったのと同じ要領です。
このもみ殻の上に緑の芽が見えたら、手をいれて折り取ります。それをみそ汁あるいはお吸い物に入れると、これまたおいしいです。サクサクという食感があります。香りは花ほどは強くはないし、強い癖もありません。仙台付近が産地らしいです。
食べ方は、他にいろいろあるようです。酢のもの、生姜に味噌をつけるように味噌を付ける、みじん切りにして薬味にする、などなどあるようです。
例年ですと、すでに食べています。それで、もうすでに緑の芽は出ていますが、これを全部刈り取って、遅ればせながらも、これから出る芽に期待して床をつくりました。
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雨模様のときは、たき火に向いています。「え?」と言われそうですが、大雨では駄目ですが小雨なら乾燥しすぎていないので、かえって安全です。太い木に火が付けば、火力がありますから、多少は雨に濡れても木は燃えます。それでどんどん燃やしました。
太い幹を切ったものがまだまだありますから、どんどん燃やさないとたまる一方です。
こちらは山から運んできた枝です。針葉樹の葉なので、油を多く含んでいますから、燃え上がります。ですので、風がやや強い日となると燃やせません。ですので、湿り気のある日が最適です。
ついでに、こういうものも燃やしてしまいます。これを燃やしていると、節と節の間にある空気が熱で膨張して破裂します。その音はまるで鉄砲でも撃っているかのようですが、どうせ田舎ですので、かまわずどんどんうち鳴らしています。
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やまぶきの花にふる雨細くしてこれの世を楽しとおもふひととき 佐佐木信綱