歩く・見る・食べる・そして少し考える・・・

近所を歩く、遠くの町を歩く、見たこと食べたこと、感じたことを思いつくままに・・・。おじさんのひとりごと

「荷風」とカレーとグリーンピース

2006年12月09日 | 東京の風景
よく食べましたね。金欠のときは「ラーメンにライス大盛り」、懐の暖かい時は「ラーメンにカツ丼」でした。

「ニラレバ定食」、「餃子定食」、「肉野菜定食」、「半チャン・ラーメン」・・・・・・。



当時、「カレーライス」、「カツ丼」、「親子丼」、「チャーハン」には「グリーンピース」がトッピングされていた記憶があります。

カレーとカツ丼には、間違いなく「グリーンピース」がのっていました。これは、日本そば屋でも、中華そば屋でも「共通」の決まりでした。

中華では、今でも「天津丼」や「チャーハン」には「彩り」として良く使われています。カレーライスのグリーンピースは、最近はお目にかからなくなりました。

グリーンピースって云う豆は「単独」出て来ることはないですね。常に脇役で渋い役回りです。

上の看板にあるカレーにもグリーンピースはのっていませんでした。この店は東武伊勢崎線の「東向島」の駅前の店なんです。



いいでしょ。この「ラーメン屋」の雰囲気が。何処にでもある、懐かしい佇まい。それが、「東向島駅前」とくれば、完璧ですね。『何が!?』と突っ込まれそうですが、私には完璧なんですね。

東向島は所謂「遊郭」があったところです。その昔は「玉ノ井」といったのです。
「玉ノ井」とくれば「滝田ゆう」の世界ですね。もう少し遡って永井荷風の「墨東奇譚」の世界です。

当時を偲ぶ風景は、今はどこにもありません。
中華そば屋の「風景」と「匂い」から、そんな時代の面影を想像して見たりして・・・・・・・。

唯一残っている物がありました。これです!



この、()の中に「旧玉ノ井」とあります。「東武鉄道株式会社」の粋なはからいです。 

()の中の「玉ノ井」って「ビミョウー」ですね。玉ノ井「らしい」のかもしれません。



兎に角です。中華そば屋のある風景が好きです。今は滅多に食べることはなくなりました。


この店は駅から少し離れた所にあります。「哀愁」漂う店です。

「変色した看板」下に取り付けられた「回転巻き取り式天幕」、店の前に並ぶ「買い物かご付き自転車」と植木鉢、二階に干してある「洗濯物」、みんな「哀愁」ですね。そう。店名の「来集軒」がいいです。

今度行ったら、絶対に「カレーライス」を食べてみよう。
きっと「グリーンピース」がのっている気がするのです。


さてと、明日は久ぶりに「カツ丼」を作ってみるか。  




コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする