歩く・見る・食べる・そして少し考える・・・

近所を歩く、遠くの町を歩く、見たこと食べたこと、感じたことを思いつくままに・・・。おじさんのひとりごと

手遅れです「龍ヶ崎」  茨城シリーズ 最終回

2006年12月27日 | 龍ヶ崎の風景
龍ヶ崎市という町があります。茨城県以外の人はあまり知れませんよね。

常磐線、取手駅から二つ先の「佐貫駅」から、単線で 4.5㎞、2区間3駅の「関東鉄道龍ヶ崎線」の終点が「龍ヶ崎駅」で市の中心部です。

JR常磐線の駅名に「佐貫」ではなく、「龍ヶ崎」を付ければ、知名度が上がってそれなりに有利なことがあったと思うのですが。

常磐線を現在より、市の中心部を通過するように「曲げ」られなかったのですから、市内の駅名ぐらいは、せめて市の名前を付ければよかったと思うのです。

常磐線と国道6号(水戸街道)は「牛久沼」沿い通っていますが、その辺りは昔は湿地帯だったそうです。その為、宿場町の「龍ヶ崎」は、牛久沼を迂回した現在の位置に町が造られたそうです。何故か、仙台藩の領地です。

その「ズレ」を繋いでいるのが「龍ヶ崎線」なのです。1900年に開業ですから100年以上の歴史です。


これが、関東鉄道の「龍ヶ崎駅」の「駅前広場」です。何もありません。人も疎ら、車も疎らです。これでも、日曜日の昼頃なんですよ。完全に「寂れて」います。完全に「取り残され」ました。


これは「駅前」にある「元床屋さん」です。この光景が「龍ヶ崎」の全てを物語っています。



メインストリートにある、「町おこし」の「ギャラリー」です。寂しい風景ですね。もう無理なんですね、この『旧市街』は「起こ」しても、「起き」ません。
寝ているのではなく、息を引き取ってしまいました。

「コロッケ」で「町おこし」をと頑張っているようですが、日曜日に歩いても、コロッケの「文字」も「匂い」も町中には有りませんでしたよ。人も歩いていませんでしたしね。

そうなんです。『旧市街』と云ったのは、別の場所に「ニュータウン」が建設され、そちらの幹線道路沿いに「郊外型の大規模店舗」が進出して、全てがそちらに移動してしまったのです。

そういう「取り残された」「旧市街」何てところが「好き」なんですね。「面白い」のです。どうもねェ・・・・・・・すいません。

旧市街の商店主は「面白く無い」どころか生活がかかっていますから大変ですよね。しかし、時代の流れには勝てませんからね。


このレンガ造りの「廃墟」ですが、主は東京に住んでいるそうです。この建物も、駅から直ぐの所にあります。

調べてみたらここの主は昔「衆議院議員」もやっていた町の「大物」だそうです。町の「名士、大物、資産家、旧家」そんな人までがねぇ・・・・・・「脱出?」して行くようでは、困ったもんです。

この建物は「登録文化財」の指定を最近受けたそうです。
このまま「寂れて」いけば「町全体」が「登録文化財」に指定されるかも知れません。急がば回れの「町おこし」かもね。


この「住宅?」人の気配は感じません。「セメント瓦」の「劣化」の進み具合、外壁の「退色」の色合い、木製の窓枠と曇りガラス。

実にいい「寂れ感」、「うらぶれ感」です。植木の具合、空き地の広さも丁度いいです。懐かしさ満点の風景ですね。



こんな建物が、メインストリートには何軒か残っています。

諄いようですが、町の活性化は完全に無理です。手遅れですよ。
町の中心が移動してしまったのですから、「コロッケ」の「力」で中心を「元の場所」に戻す事は不可能です。

コロッケは大好きなので、コロッケが可哀想に思えてきます。コロッケには荷が重過ぎます。

まあ。兎に角です。私が「無理」だ「手遅れだ」なんて、云ってみたところで意味の無い事ですけどね。

懸命に「活性化」に取り組んでいる方々には「後ろの隅っこ」から、声援だけ送らせてもらいます。

『ガンバレ!コロッケ!』 あッ!違うか?


コロッケ、コロッケと書いていたら、コロッケの「匂いと味」が頭から離れなくなりました。

今夜は。絶対!「コロッケだ!!」   


コメント (2)
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