歩く・見る・食べる・そして少し考える・・・

近所を歩く、遠くの町を歩く、見たこと食べたこと、感じたことを思いつくままに・・・。おじさんのひとりごと

怪しい町です 「石岡」 茨城シリーズ -2-

2006年12月24日 | 街の風景
石岡は、常磐線の土浦から二駅先の町です。

石岡駅は、ローカル線の「鹿島鉄道」の起点でもあります。霞ヶ浦の北側の湖岸を通り、海岸部の「鉾田」まで27.2kmを走っています。この線も、赤字路線で来年3月31日で廃止されることが決定しています。

1924年に開業していますから、83年で幕を閉じます。廃線前に一度は乗ってみたいですね。

鉾田まで「のんびり」ローカル線の旅です。自転車の車内乗り入れができるそうなので、車に「折り畳み自転車」を積んで行ってこよう。暖かくなる3月になってからですね。

鹿島鉄道の操車場です。左から2番目の車両は「レトロ感」満点です。これぞローカル線。


町のメインストリートには、「昭和ロマン」の匂いが漂う商店が幾つか残っています。昭和初期に流行した「商業建築」らしいのです。


履き物を商っている店です。色使いがなかなか渋く、重厚感がありいい建物なのですが、店先に並んだ商品の、「サンダル」、「運動靴」は「建物」に対して恥ずかしそうにしていました。


「赤」の「巻き上げ式天幕」。商店の軒先よくあるやつですが正式に何て名称なんでしょうかね? その「赤天」が建物の外壁と調和しています。

窓枠のアルミサッシの影響で、最近よくある、「古く見せかけた」建物の様にも見えてきます。



これは、「寂れ感」「くたびれ感」があって、「お疲れさま」と声を掛けたくなります。


これは、メインストリートから少し入った路地にある喫茶店です。

柱は「ギリシャの神殿」を思わせる「エンタシス」の様式を取り入れ、安定感と重厚さを表現したようです。

しかし、隣の和風建築と比較しても、階高があまりにも低く、2階の「エンタシス」は途中で切れています。

隣の「餃子・ラーメン」の看板と、背の低い「エンタシス」が、「侘びしさ・哀れさ」に加えて、「何か」「怪しさ感」が漂っています。

そうなんです。この「ちびっ子エンタシス」が象徴するように、今までの建物のすべてに「怪しさ感」があったのです。

建築当時、町並みの景観に対して「浮いて」いたと思われます。田舎町の相当に「怪しい建築」です。

すべての建物が、「木造建築」で。表面を「モルタル塗り」で「石造り」に「見せかけ」ているのです。

表面だけでも、「西洋建築」を取り入れる。これこそが、まさしく「日本的」なのかも知れません。この「怪しい建物」こそ、日本文化の伝統を表現している?

「怪しさ感」「危うさ感」の漂う田舎町です。そこが「面白い」のです。よかったですよ石岡。

※更新が遅れてしまった。年の瀬ですからしょうがないね。

コメント
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