歩く・見る・食べる・そして少し考える・・・

近所を歩く、遠くの町を歩く、見たこと食べたこと、感じたことを思いつくままに・・・。おじさんのひとりごと

とり残された町「真壁」 茨城シリーズー1-

2006年12月23日 | 街の風景
茨城県シリーズの第一回目です。本日は茨城県の真壁町です。去年か一昨年に岩瀬町と合併して「桜川市」になりました。合併した後の名前が覚えられなくて困ります。

真壁と云ったって、茨城県の何処にあるか見当もつかないですよね。茨城県は何処にあるか分かりますよね・・・・・・。真壁は「筑波山」の山麓、北西側にある、小さな田舎町です。

町の外れににある、筑波鉄道(土浦~岩瀬)の「真壁駅」のホーム跡です。背景に見えるのが筑波山です。

1918年に開通して、今から20年前に廃止されました。現在は、全線がサイクリングロードになっています。


これは、真壁の手前にある踏切跡で、土浦・真壁間に「唯一」残る「レール」です。ただこれは「本線のレール」を保護する為に取り付けられたレールです。

こういう所に使われるレールは、本線で使用した後、再利用しているので、もしかして、今から90年前、開通当時に敷設されたレールの可能性があります。

そうだとすると「世界遺産」ではなくて、「茨城県遺産」でなくて、「桜川市遺産」の大発見?」




こんな佇まいの田舎町です。100何軒かの蔵や民家が、国の重要文化財の指定を受けているそうです。ここ数年、古い町並みを残す活動が行われ、案内板、説明板などが設置され、見物客も「ちらほら」見かけるようになりました。私も、この3年の間に4度訪れています。

気を付けないと、商売に繋げることばかりが先走って、嫌らしさがでて来ないか心配です。今のところは「無名」なので大丈夫そうです。ただ最近は、3月の雛祭りに、商店や、個人の家に雛人形の展示する事で知られてきています。


この商店は、案内書には必ずでてきます。現役で建物の傷みも少なく、重量感のある建物です。わたし的には「寂れ感」に欠けていて不満なんですがね。



時代劇で観たような商家に見えるのは、「幕?」が掛けられている為ですが、写真の見た目より、現物は「かなり傷んで」います。それなりに、持ち主が手を入れてました。


ここは町の中心部より少し離れたところにあり、以前に来たときは、舗装工事でアスファルトが剥がされ、地面が露出していて「寂れ感」がとても良かったのです。
電柱がなければまさに「江戸時代」でした。

写真の奥に見える「蔵」のアップが下の写真です。


「寂れ感」を越ています。、漆喰は剥がれ、土壁が露出し、屋根は崩れかけ、「朽ち果て中」です。こういうのが「好き」なんですね。


これなんですが、部外者の勝ってな意見としては、修理した「塀」と門の「時代差」が気になってしまいます。「塗装」で時代を付けて貰いたいなぁ~。何て思ったりして。


ここは現役の「造り酒屋」です。私としては「ナンバーワン」の建物です。中に売店があり、小売りもしています。

わたしは「日本酒」は「甘くて」飲みませんので、買ったことはありません。焼酎が専門です。「複雑」な「味」や「香」りのしない、安い焼酎が好きなんです。

建物が、その昔(50年ほど前)、母の実家の近所にあった「醤油屋」さんの雰囲気にそっくりで懐かしいのです。


鉄道が廃止され、時代から取り残され消えかけた町。そんな「うらぶれ感」が漂う風景に惹かれています。

それでは、おやすみなさい・・・・・・ 




コメント
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