つゆ台風の影響で、田畑にとっては久しぶりの恵みの雨になりました。
さて、筋肉痛の続きから
よく「乳酸」の蓄積が筋肉疲労の原因?と言われることもありますが
これは近年になって見直されつつあります。
私もこれまで乳酸が疲労物質と思ってきましたが、「運動生理学」の中で
乳酸の疲労への関与を退ける根拠を学びました。
それでは専門用語も入りますが、わかりやすくまとめてみます。
まず、疲労とは。。。
作業や運動の継続によって、身体のいろいろな場所の機能が減退して
肉体疲労や、精神疲労などの疲労感を生じる状態。。。
特に、筋疲労とは。。。
筋肉の収縮を繰り返すことで、一定の筋力を発揮し続けることができなくなった状態。。。
原因は
運動神経細胞や大脳皮質などの神経系に起こる疲労と筋繊維に起こる疲労がある。
ここで、従来考えられてきた「乳酸」によってPHが低下して、
酵素などが阻害され筋肉の収縮力が低下することや筋肉痛が起こるというのは、
*乳酸濃度は筋肉運動後、比較的早く回復することとPH低下の影響はわずかだった。
*乳酸は、赤筋という持久運動向きの繊維や心筋を動かすエネルギー源(ATP)をつくるのに利用される。
そして、現在言われている運動によるの筋繊維の疲労の原因は
*分解や代謝で生じたリン酸の蓄積
*エネルギー源の筋グリコーゲンの枯渇
ということで、筋肉痛は、筋繊維や筋肉周辺の結合組織の炎症で起こり
「乳酸」は、筋疲労にも筋肉痛にも関与しないというわけです。