天皇家の後継問題で、女性天皇について論議が起こっているみたいですね。かなーり昔のこととはいえ、女性の天皇陛下だっていらっしゃったのですから、何の問題があるんだろうか、と私は不思議に思っていたのですが、どうも女性が天皇に即位する、と言うのだけが問題なのではなくて、女性が天皇になることで、男系の系譜が途絶える危険性がある、と言うことが問題視されていると今日初めて知りました。歴史的に見ても、125代に上る天皇家は、全て男系、即ち男性の天皇陛下の血を継いだ方が、即位されていたと言うのです。女性が天皇になられたときも、皇太子は女性天皇の息子ではなく、例えば先代の息子の息子(現天皇からしたら甥)とか、とにかく男性天皇の血を継いだ人間を捜し出して来て、次の天皇にすえたのだそう。例えば地方に土着した遠縁の直系男子を探しに行って、天皇として即位してもらったという継体天皇の伝説のように、125代にも及ぶのですからその間には直径の男子がいなくてかなり大変だった時もあった様です。それでも何とか危機を凌ぎ、今の世まで伝えてきたんだとか。そうやって苦労の末に2600有余年も続けてきたという究極の伝統行事を、平成の今断ってしまっていいのか、と問われれば、ちょっと返答に躊躇してしまいそうです。人間はY染色体という遺伝情報を男子のみが受け継ぐ様になっているのですが、また、もしここで女性天皇の血を分けたものに譲位してしまうと、そうやって連綿と受け継いできた天皇家のY染色体が途絶えてしまう、という、何となく科学的な男系擁護論もあるようです。
ただ、遺伝情報というならミトコンドリアDNAなどはまさに女系でしか受け継がれない訳ですし、それで地球上の全人類がアフリカの何人かの「初代人間女性」のどの直系子孫かが判るらしいですから、その歴史は優に100万年単位です。日本人の歴史だって1万年単位くらいで計算できるわけで、してみると2600年というのはもちろん短いわけではありませんが、意固地になって守り続ける必要があるのかどうか、疑問と言えなくもありません。
結局天皇陛下と言えども、日本の社会、文化が生み出した一種の装置なのですから、その役割が果たせれば中身は正直どうでもいいのではないか、と私などは思います。国民から愛され、諸外国からも敬意を持って遇される日本国の象徴であらせられれば、その遺伝情報が神武天皇譲りでなくても構わないのではないでしょうか?
ましてや125代に及んで本当に正しく天皇の血を受け継いできたかどうかは、神日本磐余彦天皇のDNA情報を入手・解析して現天皇家のDNAと比較しなければ、絶対とは言えません。私はそんなことに意味があるとは思えませんし、そんな怪しげな血脈に頼らずとも、今の大多数の日本国民は、皇室を尊び、我が国の象徴として愛し続けるのではないかと思うのです。
ただ、遺伝情報というならミトコンドリアDNAなどはまさに女系でしか受け継がれない訳ですし、それで地球上の全人類がアフリカの何人かの「初代人間女性」のどの直系子孫かが判るらしいですから、その歴史は優に100万年単位です。日本人の歴史だって1万年単位くらいで計算できるわけで、してみると2600年というのはもちろん短いわけではありませんが、意固地になって守り続ける必要があるのかどうか、疑問と言えなくもありません。
結局天皇陛下と言えども、日本の社会、文化が生み出した一種の装置なのですから、その役割が果たせれば中身は正直どうでもいいのではないか、と私などは思います。国民から愛され、諸外国からも敬意を持って遇される日本国の象徴であらせられれば、その遺伝情報が神武天皇譲りでなくても構わないのではないでしょうか?
ましてや125代に及んで本当に正しく天皇の血を受け継いできたかどうかは、神日本磐余彦天皇のDNA情報を入手・解析して現天皇家のDNAと比較しなければ、絶対とは言えません。私はそんなことに意味があるとは思えませんし、そんな怪しげな血脈に頼らずとも、今の大多数の日本国民は、皇室を尊び、我が国の象徴として愛し続けるのではないかと思うのです。