今日は陽気も良かったので、久々に家の車を洗いました。もう中国から飛んできた厄介モノのせいで、全身ホコリまみれで随分汚れています。1時間くらいかけてせっせと洗いましたら結構ぴかぴかになりましたけど、さて、この美しさがいつまでもつモノでしょうか?
さて、昨日から読み続けていた「ダヴィンチ・コード」上中下3巻、読み終えました。
3巻といっても1巻およそ250ページほどなので、それほどの分量でもありません。それに取っつきやすい文章で、内容もそれなりに引き込まれますので、時間を忘れて読みふけっておりました。
それにしても読み終わっての感想は、いったいこの内容のどこにヴァチカンの枢機卿が噛みつくにたる何かがあったんでしょうか、という疑問でした。そりゃ宣伝文句には、「2000年の歴史を覆す世紀の大問題作!」なんて言う扇情的な台詞が書き込んでありますけど、今ひとつそのインパクトが感じられませんでした。やっぱりキリスト教徒でないとこの作品の衝撃度の大きさは味わえないものなのでしょうか? 確かにキリスト教という一大宗教の成立にまつわるスキャンダルが描かれてる、という風には思いましたが、その手の欺瞞というか、隠蔽工作というのは政治や宗教などおよそ組織的な権力というモノがあれば大なり小なり抱えているモノでしょうし、あるていどその欺瞞は理解した上で、集団幻想とでも言うべき物語を、皆で共有しているのではないかと思うのです。でもそれこそ特定の宗教に頼らない民族の無理解さなのでしょうね。自殺テロに走るイスラム過激派や科学や歴史を一切受け付けないと聞くキリスト教原理派などの話を見たり聞いたりするに付け、想像を絶するレベルでその人達の心にそれら宗教が根を張っているのが不気味ですらあるのですから。
そういえば昔、SMの一方の由来である名前に興味を持って、マルキ・ド・サドの著作をいくつか読んだことがありましたけど、あれのどこが発禁処分を食らうほどの内容だったのか、理解できなかったことがあります。単に教会の悪口を並べてあるだけの様な気がしたのですが、きっとその教会やキリスト教に対する悪口雑言を並べるという行為自体が、欧米社会では全く信じがたい、許せない話になるのでしょう。この「ダヴィンチ・コード」も、そういう社会の存在を前提にしないと、ベストセラーになったり、枢機卿が噛みついたりした事が理解できないということなのでしょう。
まあ本の全体にちりばめられたたくさんのうんちくは、なかなか面白そうではあります。この手のうんちくは澁澤龍彦の著作からこっち新しいのは読んだことがないので、そのうち参考文献でもあさってみるのも面白いでしょうね。さあ、映画の方は見に行ったモノかどうか。ヨーロッパの芸術や文化を絢爛豪華に紹介してくれるような内容なら、ちょっと考えてもいいかも。
さて、昨日から読み続けていた「ダヴィンチ・コード」上中下3巻、読み終えました。
3巻といっても1巻およそ250ページほどなので、それほどの分量でもありません。それに取っつきやすい文章で、内容もそれなりに引き込まれますので、時間を忘れて読みふけっておりました。
それにしても読み終わっての感想は、いったいこの内容のどこにヴァチカンの枢機卿が噛みつくにたる何かがあったんでしょうか、という疑問でした。そりゃ宣伝文句には、「2000年の歴史を覆す世紀の大問題作!」なんて言う扇情的な台詞が書き込んでありますけど、今ひとつそのインパクトが感じられませんでした。やっぱりキリスト教徒でないとこの作品の衝撃度の大きさは味わえないものなのでしょうか? 確かにキリスト教という一大宗教の成立にまつわるスキャンダルが描かれてる、という風には思いましたが、その手の欺瞞というか、隠蔽工作というのは政治や宗教などおよそ組織的な権力というモノがあれば大なり小なり抱えているモノでしょうし、あるていどその欺瞞は理解した上で、集団幻想とでも言うべき物語を、皆で共有しているのではないかと思うのです。でもそれこそ特定の宗教に頼らない民族の無理解さなのでしょうね。自殺テロに走るイスラム過激派や科学や歴史を一切受け付けないと聞くキリスト教原理派などの話を見たり聞いたりするに付け、想像を絶するレベルでその人達の心にそれら宗教が根を張っているのが不気味ですらあるのですから。
そういえば昔、SMの一方の由来である名前に興味を持って、マルキ・ド・サドの著作をいくつか読んだことがありましたけど、あれのどこが発禁処分を食らうほどの内容だったのか、理解できなかったことがあります。単に教会の悪口を並べてあるだけの様な気がしたのですが、きっとその教会やキリスト教に対する悪口雑言を並べるという行為自体が、欧米社会では全く信じがたい、許せない話になるのでしょう。この「ダヴィンチ・コード」も、そういう社会の存在を前提にしないと、ベストセラーになったり、枢機卿が噛みついたりした事が理解できないということなのでしょう。
まあ本の全体にちりばめられたたくさんのうんちくは、なかなか面白そうではあります。この手のうんちくは澁澤龍彦の著作からこっち新しいのは読んだことがないので、そのうち参考文献でもあさってみるのも面白いでしょうね。さあ、映画の方は見に行ったモノかどうか。ヨーロッパの芸術や文化を絢爛豪華に紹介してくれるような内容なら、ちょっと考えてもいいかも。