かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

そろそろテレビの言うことを鵜呑みにするのは卒業しないと、と思います。

2006-05-08 23:12:02 | Weblog
 今日は蒸し暑い一日でした。明日からしばらく雨が続くそうなのですが、まるで梅雨みたいですね。新緑の季節は連休だけで終わったんでしょうか?
 
 さて、白インゲン豆ダイエットをテレビで紹介したところ、それを試した視聴者から、試したら健康を害した、という抗議がテレビ局に殺到したんだそうです。どんな番組の作り方をしてどういう風に伝えたのかは知りませんけど、よくある一見科学的に見えそうな実験もどきショーを見せて、視聴者の誤解を誘ったのでしょうか? この手のサプリメントで問題なのは、効果が無い事ではなくて、人の許容量が良く判っていないため、どこまで大丈夫か判断できない、ということではないかと思います。ある種の食品アレルギーのように、大半の人にはなんの問題もないのに、ある一部の人だけ時に致命的な作用をもたらす事もあることを考えますと、効果ばかり喧伝して摂取を進めるというのは大変危ない行為だと言えます。テレビ局は、死者が出なかっただけでも運が良かった、と思ってもらっても良いのではないのでしょうか? 
 世に数多ある機能性成分と言うものについて、ある専門家は「毒物である」と断言される方もいます。毒にもならないようなものは効果も期待できないし、生体に何らかの特殊な作用をもたらすと言うことはまさしく毒に他ならない、という考え方です。例えば典型的なのは薬です。これらは副作用のマイナスより得られるプラスの効果のほうが大きければ薬として使用されますし、その場合でも厳密に量が定められており、過ぎれば毒物になります。また、生きていくためにどんなに必要なもの、たとえば酸素や水や塩でも、過ぎれば人を殺すことが出来ます。必需品でもそうなのですから、ダイエットなどで日頃食べ付けないものなどは、食べる法ももっと注意してしかるべきなのではないか、と私などは思います。
 
 そんな中、厚労省より、2004年に実施した国民健康・栄養調査結果からの推計で、内臓脂肪症候群・あるいはその予備軍に該当する人が、40歳以上の中高年層で、男性2人に1人、女性で5人に1人、計2000万人余に達するという報道がなされておりました。内臓脂肪症候群は、心筋梗塞や脳出血など命に関わる生活習慣病にかかるリスクが跳ね上がると言われていますから、働き盛りの中堅層や団塊の世代の人達の多くの人が、お腹の中に爆弾を抱えているようなわけです。本当は日頃の運動習慣や、脂肪の摂取を控えるなどの食生活の改善で乗り切るべきことだと思うのですが、なかなか苦しく厳しい道は誰しも選びたくないもので、そう言う不安が実に怪しげな健康食品を世にはびこらせ、健康被害に遭遇する機会が増えたりするのではないか、と危惧いたします。サプリメントなんかでも、なにが良くてなにが悪いのか、きっちり調べられた例はほとんどないということを、厚労省はもっと口を酸っぱくして国民に説く努力を今後一層していただきたいですね。

コメント
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