かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

「当たらない」牡蠣を目指す研究だそうですが、一体いつ完成するんでしょうね。

2006-05-29 22:40:46 | Weblog
 今日はずっと仕事で県内を走り回って、事務屋さんの話を聞いたり大学の先生の話を聞いたり、とにかく頭がパンクしそうな一日でした。メモ帳片手に少しでも話を理解しようとつとめるのですが、なかなかついて行くだけでやっとです。整理して咀嚼して自分なりに解釈して、しっかり理解できるといいんですけど、一晩経ってどれだけ覚えている事やら。

 そういう一日でなかなか執筆時間も取りにくいですが、それでも少しずつ夏コミ原稿は推し進めております。色々あって書けない日や書く気が起こらない日でも、たとえ一行、たとえ一言でも書き記しておけばその分進むわけで、そうやって苦心惨憺記した言葉の行列が、たとえ推敲の時ばっさり切る事になったとしても、その時の苦労は他の文章の構築にちゃんと役立っているに違いないと思うのです。だからどんなに時間のない日、書く場所や道具に恵まれない日でも、メモ帳の端とかに一言でいいから書き留めて、とにかく止めないことをこの時期のモットーにしております。そうしていればいずれそのうち小説の神様が降臨して、一気にケリがついたりするモノですから。

 農林水産省が「牡蠣」の食中毒の原因であるノロウィルスが牡蠣胎内に蓄積する経路を解明しようとしているそうです。一応の仮説として、ノロウィルスはヒトの体内で増殖し、下水を経て海へ届き、プランクトンなどを通じて最終的に牡蠣の胎内に蓄積、それをヒトが食べるとお腹を壊す、という事になっています。ウィルスですので熱には弱く、ちゃんと加熱すればほぼ大丈夫なはずですが、牡蠣は生で食べることが多いので、どうしても「当たり」が出るのが避けられないのです。私が以前「当たった」のは冷凍のフライで、原因も「ノロウィルス」かどうか判りませんでしたけど、中心まで火が通っていなければ、そこで生き残ったウィルスがいた可能性は高く、実際に「当たった」事を考えても、やっぱりあれはこのウィルスの仕業なのではないかな、と思っております。私は牡蠣も好きな方なので、安心して食べられる牡蠣が生まれるというなら、歓迎したいです。
 ただ、新聞で見る限り、この夏の調査はモデル地区に指定した産地2カ所を対象に、河川の水が海にどう拡散していくのか詳細に調べるんだとか。きっと新聞記者が説明する専門家の話をよく聞き取れなかったのか、あるいは説明役がいまいちうまくいえなかったのかだと私は思うのですが、もしそんなやり方でやろうとしていたら、一体何年後安全な牡蠣が食べられるようになるのか、ちょっと気が遠くなります。第一、その河川の水にどれくらい「ノロウィルス」が存在しているのか、それがどういう課程でプランクトンに入るのか、「ノロウィルス」に汚染されたプランクトンの数、それがどういう経路を経て牡蠣までやってくるのか、保菌牡蠣の存在確率はどれくらいなのか、等々、データはあるんでしょうか? それらをつかんだ上で、水の拡散具合を見てウィルスがどこまで広がるのか調べるんだ、というのならまだ判る気もするのですが、どうも新聞記事だけではそんな事して何になるのか、牡蠣とどういう関係があるのかが読みとれません。成果の楽しみな研究だけに、そのあたりのメカニズムもしっかり専門家に聞いて書いて欲しいと思いました。

コメント (1)
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