かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

たまにはバラエティでもゆっくり見てみたりして。

2006-05-07 22:34:25 | Weblog
 連休も今日で終わり。ようやく明日からは仕事です。これで自由になる時間が減るので残念無念、というのも無いことはないのですが、今の私には仕事によって拘束される時間がもたらすメリハリと秩序のある生活が必須なので、休みが終わって正直ちょっとほっとしています。ほんと、強制されないと自己管理できない、というのは情けないな、と思うんですけどね。なかなか克己心強く自分を律することができないのですよ。

 さて、そんな休みの最後は少しばかりだらだらとテレビを見て過ごしてしまいました。ニッポン人が好きな偉人ベスト100とかいう内容のバラエティですが、それなりに偉人達のエピソードも披露され、作りの軽薄さの割には楽しんでみていられました。最初からきっちり見ていたわけではないので判らないところもありますけど、まあ色んな人が上げらるなか、「何でこんな人が?」というのや「なんで出てないのこの人?」というのまで、色々考えさせられる内容でした。特に印象深かったのは一位が織田信長だったこと。何となく、今小泉純一郎が首相として高い支持を得ているのが判るような気がしました。だって織田信長といえば、徹底した実力競争主義と合理的思考で中世秩序を破壊した、当時の権力者達にとっては魔物としかいえない人物です。その人となりはまさに日本人離れしており、現在に至るまで似たような指導者は多分一人も出てないのではないでしょうか。どこまでそんな信長像が理解されているか判りませんけど、そういう旧態の破壊者で新しい世界を見せてくれる様な気がするカリスマ性は、少しばかり小泉首相にも通じるようなところがある気が致します。
 あと、私個人の趣味から言えば、源義経が出ていて平清盛や源頼朝が出ていないのが気になりました。悲劇のヒーローを楽しむのも結構ですが、日本人はもっと歴史的偉人というモノを知るべきではないかと思うのです。
 少々気になったのは民主党幹事長推薦のジョン・F・ケネディで、そのエピソードに、ニクソンとやり合った大逆転選挙や衝撃的な暗殺シーンしか取り上げていないことが腑に落ちませんでした。ケネディといえば、キューバ危機、ベトナム戦争、アポロ計画、ははずせない3点セットだと思うんですけど、一言も触れられませんでした。あと、正確には忘れましたけど、信念の末に死ぬのは政治家として本望だと思うから、ケネディを選んだ、と推薦人がおっしゃったことについて、そんな理由なら、浜口雄幸や犬養毅、あるいは西郷隆盛や板垣退助(この人は暗殺されたわけではありませんが)や他にもたくさんふさわしい人物が日本にもいるじゃないですか、それなのになぜアメリカの大統領を選ぶの? と思ってしまいました。まあ所詮バラエティだし単に個人的趣味の問題でもあるし、目くじらたてるような大したことではありません。日本の政治家がかつての日本の指導者達を上げなかったことが、ちょっとかちんときただけなのです。それだけで今から次の選挙で民主党には入れない、なんてバカなことは申しませんが、ノドに引っかかった魚の小骨くらいには覚えているかも知れませんね。

コメント
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