かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

「日本」の崩壊がますます加速しているような気が致します。

2006-05-22 22:48:13 | Weblog
 子供が殺されたり大けがで放置されたり、暴力団組事務所にまるで映画みたいに銃弾や爆弾が突っ込まれたり、たくさんの犬の死体が放置されたり……。列島がすっぽり魔界に呑み込まれているかのような雰囲気が漂っているようで仕方ありません。その根底にあるのは、自分だけが大事で周りがどうなろうと知ったことではない、という自分勝手な考え方ではないでしょうか? 孟子は命が危ないとなったらどんな悪人でも助けの手を出さずにはいられないとして性善説を唱え、親鸞は自分は悪いことをした、と自覚する悪人こそ極楽往生できる、と説きましたけど、今の日本人にはそういう考え方がまるで通用しなくなっている、けったいな化け物じみた存在になってしまっているのかも知れません。衣食足りて礼節を知るどころか、他と比較して相当低所得の人でさえ最低限の衣食に困ることはまれになった豊かな世界で起こる奇怪な事件の数々。物質的に豊かになるほど性根が腐っていくのは人の本性として致し方ないのでしょうか? 私は決してそんなことはない、と思いたいのですが、近年にわかに増してきたかに感じる異常事態の数々を見ていると、豊かさの魔力について考えさせられずにはいられません。現代の我が国は、エネルギーもないし食料もほとんど海外依存だし軍隊も外征など覚束ないしおよそ国としてこれほど弱い状態もなく、唯一の強みは微妙なニュアンスもちゃんと伝えられる豊かな表現力を誇る言葉と、それを操る高い教育水準にある1億もの人の集団であることだと思うのですが、今やそれが崩れつつあるみたいで先行き本当に危うく見えます。人は石垣、人は城、と人材こそ唯一の資源として、国民一人一人が心身共裕かさを醸成する努力をしないと、本当に数十年も経たないうちに我が国は滅んでしまうに違いないです。戦後の間違った教育方針もあるかとは思いますが、それだけでここまでおかしくなるとも思えません。むしろ、何か根本的な根っこのところの変質が、例えば教育の形で表に出てきただけなんじゃないか、と最近思うようになってきました。マスコミしかり、政治家しかり、一般大衆しかりで、品性とか性根とか言うような部分を改善しない限り、妙な事件は後を絶たないでしょうし、それどころかますます酷くなる一方ということになるのでしょう。私の周囲にいる人達を見る限り、世間的には犯罪予備軍みたいに思われてるみたいなおたくなどと呼ばれている人種の方が、まだ真っ当な品性をもっているような気がします。ひょっとすると夏冬に有明に集う一大集団は、将来の日本を救う貴重な遺伝子セットなのかも、と言う気がしてきました。

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