かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

いまや花粉症はスギばかりではないのです。

2009-03-21 22:59:57 | Weblog
 今日は朝からお仕事で京都へ。帰りはその足で、喘息で緊急入院し、何とか病状が落ち着いて退院した父親を見舞いに、実家へ寄ってきました。話を色々聞いてみると、どうやらイネ科雑草のひとつ、カモガヤの花粉アレルギーの疑いが濃いのだとか。カモガヤは、私のような業界ではオーチャードグラスの名前のほうがよく聞くのですが、明治時代に牧草として導入された帰化植物で、土木工事の法面保護などにも利用されたため、普通にあちこちで見られるようになった植物です。海外から牧草として導入されたイネ科雑草の花粉は、往々にして強いアレルギー症状を起こすのですが、牧草として作らなくても、たとえば飼料に紛れ込んだこの種の牧草類の種子が牛に食べられ、その排泄物を堆肥として使うと、その堆肥から生き残った種が芽吹いてきたりするので、ガーデニングしたりする場合にも注意が必要だったりします。
 それにしても、生きていくために欠かせない免疫が、下手をすると命を失いかねない事態に陥るようなアレルギーの原因になるというのは、なんとも理不尽な感じがします。私は幸か不幸か鼻炎と目のかゆみと全身の発疹といった程度の花粉症しかありませんが、父の症状などを見ておりますと、なんとか免疫機構を弱らせること無く、花粉に対する過剰反応だけ特異的に抑制するような手法ができてくれたりするとありがたいと思います。所詮、今の大方の治療法は、対処療法でしかありませんから、根治は絶対にできないのです。遺伝情報の解析が進む今日のことですから、いずれできるような気もいたしますが、父の寿命の間は多分無理でしょうし、私の寿命のうちでも果たして間に合うかどうか、微妙な気がしないでもないです。
 でも、父を襲った今回の場合は、ついでに全身あちこち検査してもらったそうで、特に喘息ということで呼吸器は念入りに検査されたそうです。若いころは缶入りのピースを好み、今でもタバコは欠かせないヘビースモーカーな父のこと、その肺はいかばかりか、と懸念されたそうですが、医者も驚くほど綺麗な肺だったのだそうです。さすがに昭和一桁世代の満州帰り、肉体の頑健さは私ら戦後生まれの比ではないようです。

コメント
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