かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

未知の健康食品には未知の(おそらくは驚異的な)パワーがある、と感じてしまうんでしょうか?

2009-03-28 21:24:40 | Weblog
 昨日からの不調はやはり風邪でした。寝ている間に大分暑苦しく感じて再三布団をはいではまた寒くなって着直す、というのを繰り返したところからも、熱も出ていたんじゃないか、とも思います。朝起きるころにはすっかり喉がダメージを顕在化していて、昨夜は寒気がするだけだったので葛根湯しか飲まなかったのですが、今日は朝からしっかり風邪薬を飲み続けています。さらに時折トローチをなめて喉の潤いを保持することに勤めた結果、日中はまずまずな状況で推移しました。問題は今夜です。大体風邪の症状は昼間は沈静化して、寝てる間に悪化し、目覚めのときが最悪、というのが私の通例ですので、昼間の症状が昨日よりもひどい今夜は、警戒を厳にして症状の悪化に備えないとなりません。週明けからはまた忙しくなりそうなので、明日までで峠を越えて欲しいのですが、さてそうこちらの希望通りに体が動いてくれますことか。

 さて、洋の東西を問わず、盗人のネタは尽きぬようで、CNNニュースを見てましたら、こんな記事がありました。
「痩せる果物」の効果に疑問、悪質業者も横行 米団体http://www.cnn.co.jp/science/CNN200903240027.html
ブラジル産の果実に「アサイー」というのがあるのだそうですが、これが「痩せる」、「性的欲求が増す」、「体重増加を防いで顔のシワをなくす」なんていう売り文句で宣伝され、相当高価な健康食品も販売されているのだそうです。私は初耳だったのですが、わが国でも、ちょっと検索すると健康食品通販サイトがごまんと引っかかるので、結構認知されているのかもしれません。
 外観はブルーベリーによく似ており、アサイーベリーという名前で売られている例もあるそうですが、実態はヤシ科の植物で、ベリー類とはかなりかけ離れた植物なのだとか。栄養価が高く、ポリフェノール含量が100g中4.5gも含まれ、鉄やカルシウムも豊富なのだそうです。
 まあ確かにその数字だけ見るとそれなりに体にはよさそうな気もしますが、ポリフェノールといってもどんなポリフェノールかわかりませんし、そもそもポリフェノールは大体において体にはなかなか吸収されにくい物質ですし、ポリフェノールによっては鉄などと反応して難溶性のキレート作ったりもして、かえって鉄欠を起こしかねない心配もあります。味もどうなんでしょうね? 結構渋かったりするんじゃないか、と思うのですが。
 ポリフェノールがそんなに摂取したければ、たとえばお茶のカテキン、大豆のイソフラボン、柿のタンニン、ごぼうのクロロゲン酸などなど、わが国で普通に食べるものに豊富に含まれています。アントシアニンは、まあ色だけだとカロチノイドもありますので一概には言えませんが、赤いものや黒いものを選べば大抵入っています。ポリフェノールは植物にとってはごく普通の代謝産物なので、量の多寡は別として、無いのを探すほうが難しいものです。つまり、わざわざ大枚はたいてブラジルの果物など食べなくても、自国の産物だけで十分まかなえるはずで、それはアメリカ国民にとっても同じことだと思います。
 こうして洋の東西を問わず新しい産物をもてはやしてしまうのをみてますと、これはもうヒトの性というより無いのかもしれませんね。


コメント
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