かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

来年のことを言うと鬼が笑うそうですが、笑われてもいいから花粉対策だけは早めに考えておきたいです。

2009-10-27 22:07:02 | Weblog
 昨日の本格的な雨の後、今日は涼しげに晴れた空が広がりましたが、仕事を終えてうちに帰ってみると、妙に道が濡れ、家の窓にしぶきがくっついていました。家人に聞いてみると、雹のような雨が結構激しく降ったそうです。試みに気象庁の解析雨量・香水短時間予報で観てみると、昼過ぎから北西から雲が流れ込み、ちょうど17時ごろにピンポイントで激しい雨が通り過ぎていった様子が観測できました。明日は大阪まで出なくちゃなりませんのでお天気が気になるのですが、一応予報では穏やかな秋晴れの様子。願わくばその予報が当たってくれることを期待しています。

 さて、まだ少々気の早い話ではありますが、来年の花粉は少な目になるとのことで、個人的には警戒をしております。どういうわけか、花粉が多い年は花粉症がそれほど酷くなく、少ない年のほうが酷い目にあうことが、これまでも何度かあったためです。単に花粉の多寡だけではなく、その時の気象条件とかなんとか、いろいろな条件が影響しあっているかもしれませんし、単に花粉が多いという年は、早くから警戒してマスクやらなにやら何かと対策を早めに採ったりしているというようなことも無いとはいえません。まあ要するに原因はよく判らないわけですが、これまでの実績を考慮すると、やはり花粉の少ない年は警戒してしかるべき、と思うのです。その花粉症対策として、減感作療法というものがありますが、少しずつアレルゲンを身体に取り入れて、アレルゲンをアレルゲンとして免疫システムが認識しないように慣らしてしまう、というもので、通常はスギ花粉のタンパク質なんかのアレルゲンを皮下注射して行います。ただ、この方法はとにかく面倒ですし、極まれに命にかかわるアナフィラキシーショックを引き起こすこともありますから、可能性は小さいとは言え、それなりのリスクは覚悟しておく必要があります。それに対して、舌の裏側の粘膜からアレルゲンを吸収させる舌下減感作療法と呼ばれるものは、皮下注射する方法に比べて副作用が穏やかとされ、比較的容易に実施できるということで、現在研究が進められています。その一環として、随分前にスギ花粉タンパク質を生成する遺伝子を遺伝子組み換え技術で導入された稲の話題があり、市場に売り出されるのを心待ちにしていたのですが、厚生労働省が医薬品として安全性評価が必要、という話をして以来、どうもこのところ新しい情報が見当たりません。医薬品と同レベルの安全性評価となるとそれこそとんでもないお金と手間がかかりますから、研究開発も結局頓挫したのかもしれません。
 そんな折、東京都で、花粉のエキスを食パンに含ませて舌下減感作療法を試みたところ、重い副作用は1例もなく、試したヒトの7割で効果があった、と発表しました。対象者は142人で、「これほどの規模で舌下減感作療法の有効性が確認されたのは初めて。実用化を期待したい」というコメントがあったそうです。まあどんな方法であれ、簡便で効果が高くて出来れば安く済むならばそれに越したことは無いので、早くこういう方法がマニュアル化され、花粉エキスなども製剤化されて、誰にでも取り組めるような形で普及してくれることを、願ってやみません。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする