昨日職場でたまたま見た新聞に、中国河南省安陽県というところで曹操のお墓が発掘された、との記事が載って居りました。曹操と言えば言わずと知れた三国志の英雄の一人。治世の能臣乱世の奸雄と歌われ、例えば映画「レッドクリフ」などのフィクションでは好色の悪党が相場の人物ですが、多分日本人にとっては最も馴染み深い吉川英治の三国志ではそれほど悪党にも描かれていませんし、昨今の漫画などでは人間曹操として新たな一面が描かれるなど結構評価の分かれる人物です。現実には人材を集め、三国で最大の版図を持つ魏国を生むなど、結構やり手の名君だったんじゃないかと思うのですが、成功者が嫌われる様子が平清盛に似てるな、と私は割と嫌いでなかったりします。
それはともかく、そのお墓が発見されて、出てきた石枕という遺物に魏武王の字があったこと、それになんと被葬者の人骨が残っていて、それが60代男性のものと見られることなどから、被葬者は曹操に違いない、という結論が下されたのだそうです。
これが本当なら三国志ファンとしては大変喜ばしいニュースなわけですが、そう思っていたら今日のネットニュースで、「異議あり!」という記事が出ていました。それによると、発掘されたといわれる石枕などは発掘じゃなくて、盗掘者から押収されたもの、という主張なんだそうです。また、この墓は盗掘がひどく、遺物に残された文字が盗賊の偽造だったらどうするのか、というような意見もあるのだとか。これに対し、発掘した側はもちろん反論しているわけですが、その白黒を付ける方法として、遺骨と曹操の子孫のDNA鑑定をするなど、科学的な方法で検証してはどうか、という意見もあるというのが、逆に驚きでした。考古的な遺骨のDNA鑑定など、特に驚くほどのことでもありませんが、それより、1800年も前の人物である曹操の子孫なんて、現代の中国にいるのか? という点に驚かされたのです。まあそれより何百年も古い孔子の子孫もいらっしゃるそうですから、現地のヒトではない私にはその事自体をとやかくいう資格も無いのですが、それにしたって大陸の動乱の歴史をかじった身としては、今の中国に本当に本物の子孫がいるのか、どうしても疑問に感じてしまうのです。もし何ヶ月か先に、現代人の曹某さんとDNA配列が同じでした! というようなニュースが流れたりしたら、今回以上に眉唾な話に見えそうなのですが、かの地ではそんな偉人の子孫が脈々とつづいている、というのはごく当たり前の話なんでしょうか?
さて、新刊印刷、完了しました! と言いたいところでしたが、お風呂に入っている間に油断してインク切れ起こしたまま十数枚印刷する、というミスを犯し、ただいまも印刷を続行中です。もうほとんど終わっているんですが、仕上げは明日になりそうですね。
それはともかく、そのお墓が発見されて、出てきた石枕という遺物に魏武王の字があったこと、それになんと被葬者の人骨が残っていて、それが60代男性のものと見られることなどから、被葬者は曹操に違いない、という結論が下されたのだそうです。
これが本当なら三国志ファンとしては大変喜ばしいニュースなわけですが、そう思っていたら今日のネットニュースで、「異議あり!」という記事が出ていました。それによると、発掘されたといわれる石枕などは発掘じゃなくて、盗掘者から押収されたもの、という主張なんだそうです。また、この墓は盗掘がひどく、遺物に残された文字が盗賊の偽造だったらどうするのか、というような意見もあるのだとか。これに対し、発掘した側はもちろん反論しているわけですが、その白黒を付ける方法として、遺骨と曹操の子孫のDNA鑑定をするなど、科学的な方法で検証してはどうか、という意見もあるというのが、逆に驚きでした。考古的な遺骨のDNA鑑定など、特に驚くほどのことでもありませんが、それより、1800年も前の人物である曹操の子孫なんて、現代の中国にいるのか? という点に驚かされたのです。まあそれより何百年も古い孔子の子孫もいらっしゃるそうですから、現地のヒトではない私にはその事自体をとやかくいう資格も無いのですが、それにしたって大陸の動乱の歴史をかじった身としては、今の中国に本当に本物の子孫がいるのか、どうしても疑問に感じてしまうのです。もし何ヶ月か先に、現代人の曹某さんとDNA配列が同じでした! というようなニュースが流れたりしたら、今回以上に眉唾な話に見えそうなのですが、かの地ではそんな偉人の子孫が脈々とつづいている、というのはごく当たり前の話なんでしょうか?
さて、新刊印刷、完了しました! と言いたいところでしたが、お風呂に入っている間に油断してインク切れ起こしたまま十数枚印刷する、というミスを犯し、ただいまも印刷を続行中です。もうほとんど終わっているんですが、仕上げは明日になりそうですね。