かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

貴重な資料の流出は一応やめになりましたが、このままではいずれ散逸は免れそうにない気もします。

2010-10-20 22:10:28 | Weblog
 イギリスの研究機関に寄贈する事になった我が国の考古学関連学術文書、少し気にしていたのですが、日本考古学協会が開催した臨時総会での投票で、賛成922、反対1111となり、一旦凍結、ということになったというニュースを、今日になって見つけました。既にイギリスとは覚書をかわしているとのことですが、これを白紙にする可能性もあるのだそうです。16日土曜日に既に配信されていたニュースなのですが、土曜日の私は何をしていたのか、その時はまるで気づきませんでした。「発掘報告書は失われた遺跡の貴重な記録。知的財産の海外放出は許されない」など会員から反対の声が相次いだとのことで、その事自体はむべなるかな、とも思うのですが、では具体的に行き詰まりつつある資料の保管費用や研究者のために閲覧可能なように態勢を整えていくにはどうしたら良いのか、というような具体的な今後の方策は、まだまだこれからのようです。こういう資産価値は無くても我が国の財産として計り知れない価値を有する貴重なものこそ税金で援助すべきではないのか、と私などは思うのですが、学会の方々は、もっとそのことを国民に広く訴え、理解を求めるべきなんじゃないでしょうか? その上で、できるだけお金をかけずに上手くやれる方法を皆で考えて、実現に向け努力するのが学会理事会の役割ではないか、と私は思います。
 いずれにしても、なんとか上手く国内で保管できる態勢を整え、願わくばどこか一箇所で綺麗に整理整頓して、いつでも誰でもその資料を手に取ることができるように専用の図書館をこさえるくらいの所まで行ってもらいたいものです。

コメント
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