かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

政治が役割を果たしていないんじゃないかと感じるようなことばかり起こっている気がします。

2010-10-27 22:08:06 | Weblog
 台風、ジリジリと北上を続けていますが、月末にどこに到達するのか、まだまだ予報円が大きすぎてもう一つはっきりしないところがあります。気象庁は盛んに東に曲げたい様子ですが、先々日位から東にコース変更を予測しては外れ、台風はひたすら北上を続けていますので、果たして今の予報も明日にはどうなっているかわかりません。コース次第ではまともにこっちに来る可能性もあるので、のほほんと構えてもいられないのです。でも、多分はっきりするのは明後日になるのでしょうね。叶うものなら気象庁の予報が当たって紀伊半島洋上遥かを流れていってもらいたいです。

 さて、TPPなる横文字略語が騒々しくなってきていますが、最近この手の略語が多くて何がなにやら、という点でも混乱が大きい気がしています。それはそれとして、このTPPこと環太平洋戦略的経済連携協定、折角ですのでちょっとググッてみますと、そもそもシンガポール、ニュージーランド、ブルネイ、チリの4カ国が結んだ協定で、2015年までに各国が原則として100% の関税を撤廃することになっており、現在、アメリカやオーストラリア、ペルーも参加を表明、ベトナムがオブザーバーとしての参加を表明するなど、まさに環太平洋な経済連携になりつつある、と出ていました。我が国も管政権が推進しているのだそうですが、どうも急に話が降って湧いたような感じがするのは気のせいでしょうか?
 まあそれはともかくとしても、今、このTPPに日本が参加したらどうなるか、という試算が色々出ていて、それがまた全く違う数字になっている、というのがいかにも我が国の混乱ぶりとまとまりの無さを象徴するようで興味深いものがあります。
 内閣府は実質GDPが2.4兆~3.2兆円(0.48~0.65%)押し上げ、経産省は参加しないと参加しないと2020年には、自動車、機械産業、電気電子の主要3業種の年間生産額が10.5兆円減少、81.2万人の雇用喪失、農水省は参加すると食料自給率が14%に激減、農業生産額4.1兆円減、GDP7.9兆円減、環境面の損失3・7兆円、計11・6兆円の減少、という大赤字を予測、という具合に、全く違う数字が踊っております。それぞれ色々な前提が付帯事項として付いているのですが、おそらくは、それぞれ自分に都合よく数字を極大化出来るように付帯事項を設定しているために生じている齟齬なのでしょう。こういう時こそ、国益全般を考え、大所高所に立って決断するのが政治の役割なのでしょうけれど、こうして配下であるはずの官僚から異論続出、という状況を見る限り、政府の舵取りは全く五里霧中をさまようがごとき有様としか見えないのが難儀なところです。
 
コメント
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