かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

広島北部の大規模土砂災害現場が、15年前に既に危険視されていたことにかなりショックを覚えます。

2014-08-21 22:05:28 | Weblog
 今日はカンカン照りなら変わらず暑い一日だったはずですが、割と雲が多くて日が遮られる時間があり、昼間の暑さは少しだけマシでした。気温にして2℃ほど違うだけですが、体感されるほど低めに感じたのは、単に気温だけでなく日差しが少なかったからもあるでしょう。また、ツクツクホウシがようやくフルコーラスでしっかり鳴いているのが聞こえるようになりました。夜中はいつの間にかコオロギか何かが鳴き出していますし、ようやく秋の兆しが出てきているように感じました。

 さて、広島県での大規模土砂崩れ災害、当初報道されていたよりもはるかに甚大な被害で、詳細が判明するにつれ、100人規模で被害者が発生しそうな激甚災害になりつつあります。台風や大地震といった話ならともかく、全栓に選る集中豪雨でこのような被害が発生しようとはなかなか想像が追いつきませんが、ひしゃげるように押し流された車の状況などを見ても、土砂災害の恐ろしさが見て取れます。
 それにしても、同地区では1999年夏にも大規模な土砂崩れが起きて多数の被害者が出ており、土木学会の現地調査で、その年の8月には、現場周辺が地盤のもろい山間部を切り開く宅地開発が進行し、危険性の高い住宅地が広がっていると警告していた、とする報道には、かなり驚かされました。そういった情報は、住民にちゃんと伝わっていたのでしょうか? どれ位のヒトが1999年に被災した住民なのかは判りませんが、その後入ってきて過去の被害状況を知らず、また、土木学会の危険情報を知らずにいたのだとしたら、悲惨というよりありません。行政はそんな危険性を周知する努力をなしたのか、造成業者や建築会社は、販売時に危険性を軽視したかはたまた故意に無視したのか、住民は家を買うときにそういった過去を調べる努力をされたのか、疑問は多々生まれます。100年も200年も以前の話ならともかく、わずか15年前の情報が共有できていない、あるいは知っていたけれど軽く見てしまった結果、今回またも大規模被害が発生してしまったというのは、何とかならなかったのか、という忸怩たる思いが禁じ得ません。
 翻ってうちはどうか、と考えて、そう言えば過去の事はあまり調べてみたことがないなあ、と気が付きました。造成されて半世紀近くになる古めの新興住宅地でそれまで何も被害らしい被害も出ておらず、近所には古墳や遺跡が結構いくつもあったりする事を考えると相当しっかりした土地なのだろう、と想像されますが、一度機会を見て調べられる限りは調べておいたほうが安心ですね。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする