かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

一向に収まらないエボラウイルス禍ですが、日本の新薬がその防波堤になりうるかどうか、注目されます。

2014-08-12 21:14:53 | Weblog
 朝から大雨、昼間少し持ち直し、夕方また降って、と目まぐるしく空模様が変わる一日でしたが、そんな崩れがちの天気が続くせいか、今年の夏は昨年よりは気温低めの傾向になっているそうです。昨年の今日は高知県で41.0℃を記録し、我が国の最高気温が書き換えられた連続猛暑の大変な夏でしたが、それと比べれば大分様子が違うようです。それでもまだ冷夏と言うほどではないようですし、当初言われていたエルニーニョ現象も観られなくなってしまったそうなので、随分以前に「今年は冷夏?」と言われて期待したようにはいかないみたいですが、台風などの多雨のせいで農作物にもそろそろ影響が懸念されだしているようですし、今後の天気次第では、結局冷夏だった、と後で言われるのかもしれません。

 さて、アフリカを席巻しているかのように聞こえてくる「エボラ出血熱」の猛威ですが、我が国でもJICAが派遣されている日本人を引き上げさせたそうで、いよいよ病膏肓に入る、という状況になりつつあるのだろうか、と感じますが、次は香港で、ナイジェリア人の男性がエボラ出血熱とよく似た症状を呈し、病院で隔離治療されたのだそうです。検査の結果、どうやらウイルスは陰性でアジア初のエボラ出血熱発症事例にはなりませんでしたが、世界中に人々がごく短時間で飛び交う今日、いつアフリカを出て突拍子もないところで発症騒ぎが起きるやも知れません。現地の封じ込めも果たしてうまく行っているのかどうか心もとない感じがしますし、一刻も早く治療可能な薬なり方法なりの開発が求められるところです。
 そんな中で、富士フィルムの子会社が創りだした、「ファビピラビル」というインフルエンザ治療薬がエボラウイルスにも効果がありそうだということで注目されています。動物実験で催奇形性が見られるという、普通なら薬として認可されないレベルの副作用があるそうで、対インフルエンザでも、従来の薬が効かない新型によるパンデミックなどの切り札として限定的に認可されている薬ですが、もしエボラウイルスにも効果があるなら、その封じ込めのためには毒を以て毒を制さざるをえない場合もあることでしょう。
 ワクチンなど、研究は研究として進めるにしても、今はその研究成果が上がるのを待つだけの時間を稼ぐ必要があります、未承認薬を自国民に投与したアメリカが「ファビピラビル」を対エボラウイルスに認可するのかどうか、その判断が注目されます。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする