かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

東京五輪エンブレム、まだ無理筋を強引に突き進むつもりなのでしょうか?

2015-08-30 19:33:25 | Weblog
 昨日はなかなかすごい雨が降ってきました。今日も降ったりやんだりのぐずついた天気で、これが来週末まで続くそうです。その後は秋になるんでしょうか? 9月は割と残暑厳しい、というイメージが強いのですが、涼しくなってくれるのならありがたい話です。

 さて、東京五輪のエンブレム、当初出さないと言っていた最初に審査された原案を審査委員会が公表されましたが、これが、2013年に開かれたヤン・チヒョルト展覧会で使用されたロゴにそっくりだ、という話で、またネット上で盛り上がっています。佐野デザイナー本人も観覧に行ったことが既に判っており、というかよくそんなものまで調べたな、と感心するばかりですが、模倣した、とされるタイポグラフィと佐野原案では、確かに似ていると言われれば似ているな、と感じられる出来ではありました。他にも、選考委員会は佐野氏の作品に似ているものがある、ということで原案の修正を要求し、問題出まくりの現エンブレムが完成したのだそうです。
 
 私個人の感覚からすると、ヤン・チヒョルトの作品と佐野原案だと、参考にした、という位で、まるっきり模倣した、というのはちょっと違うかな? という印象を受けたのですが、まあそうすると佐野氏の弁明を認めることになりますし、デザイナーなどクリエイティブなお仕事がそれでいいのか? と言う疑問は疑問として存在しますので、やっぱりエンブレムはやり直したほうが良いと思います。
 というか、そもそも原案に似ているロゴの存在が確認された時点で、その作品は選考から外すべきというのが一般的な常識というものではなかろうかと思いますが、選考委員会の面々は、原案によほど陶酔感のある一目惚れでもしたのか、はたまた巷の噂通りの汚職な出来レースだったのか、修正して採用してしまった選考委員会の見解は、改めて聞いてみたいところです。
 ベルギーでの裁判の初公判が9月22日にあるとのことですが、ベルギー側では、オリンピック委員会のあるスイスでも訴訟を起こす、という話になっているそうですし、その裁判で勝つにしろ負けるにしろ、エンブレムが傷だらけになるのは避けられないように感じます。模倣かどうかはこの際別にしても、東京五輪の象徴が傷モノになってしまった事の重さを、関係者の方々には改めて認識いただき、迅速な修正を図るべきなのでしょうね。

コメント
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