かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

アニメーション監督が破産した、というのがニュースになる時代なんですね。

2019-03-11 20:34:01 | Weblog
 今朝の奈良市の最低気温は10℃、最高気温は15.4℃、五條市の最低気温は9.6℃、最高気温は13.4℃でした。昨夜来の雨は朝になってもやまず、昼間、一時的に晴れ間が見えたほかは、1日降ったりやんだりを繰り返していました。おかげで、昨日あれほど猖獗を極めたスギ花粉もすっかり鳴りを潜め、色々と楽な1日でした。もっとも、明日にはまたドカンと大量飛散しそうですが。

 さて、ヤマカン”こと山本寛監督が破産したのだとか。アニメ制作会社のウルトラスーパーピクチャーズとの間で、過去に制作されたアニメの制作費の負担について話し合いが行われていたそうですが、会社側が債権者として山本監督の破産手続き開始を裁判所に申し立て、監督側に1億円余の債務を一括で支払うことが難しいことから、破産手続きの開始決定との判断が下ったのだそうです。債権者のほうが債務者の破産を申し立てるとは一体何があったのか、その真相は中々に興味深いものがありますが、色々と話題になるアニメ監督でも1億円をぽんと出すのは難しいようで、クールジャパンと国を挙げてアニメで金儲けしようという機運が高まっている中、やっぱり制作現場にはお金が回っていないのだな、とつくづく感じさせる出来事でした。
 まあ監督が制作会社と過去作品の負債を分担するというのはなんとなく違和感を感じますが、個人ではなく事務所を構える一事業主と考えれば、その違和感も随分と軽減する気がします。
 しかし、世の中本当に変わった気がしますね。会社などが破産するのと違って一個人が、それもアニメーションの監督が破産したというのがニュースになるのですから。全く面白い時代になったものですが、心根の部分は果たして変化しているのかどうか。上っ面の表層だけいじくられているような気もしないでもない、そんなニュースにも感じました。

コメント
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