かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

今や国民の6割近くが花粉症? 大気汚染対策はあれほど迅速・完璧に成し遂げたのに花粉対策は何故こんなに遅々として進まないのでしょう?

2019-03-21 20:20:58 | Weblog
 今朝の奈良市の最低気温10℃、最高気温は22.1℃、五條市の最低気温は9.4℃、最高気温は23.2℃でした。奈良市五條市どちらも20℃超え、しかももうちょっとで一日中2桁気温という暖かな日になりました。朝から雨が降り、曇りがちで日差しも殆どなかったにもかかわらずこの気温ですからこの後一体どうなるのかと思いきや、明日以降気温ががくんと下がって、しばらく肌寒い時間帯もあるみたいです。桜もこの2日間で随分蕾が膨らんだと思いますが、奈良県で咲き出すのはもう少しかかるかもしれません。ピークは過ぎたかと思っていた花粉もこの気温に誘われたかピーク時並みの大量噴出がありました。まだまだ油断ならないですし、次はヒノキにイネ科花粉と厄介なものが続きます。

 さて、その花粉症について、発症率の都道府県ランキングが発表されました。ウェザーニュースが北海道と沖縄を除く全国45都府県向けにこの3/15、16に聞き取り調査を実施したもので、9361人の回答を元に集計したものです。それによると、全体の58%が花粉症の自覚を持ち、首位山梨県では77%と3/4以上が花粉症持ち、2位群馬県69%、3位静岡県67%と過半数を超える県が33に登りました。我が奈良県は64%で6位と中々の高水準になっています。これを観るとやっぱり山が多いところが数値が高い様な感じがありますが、東京埼玉愛知といったところも奈良県の前後にありますし、どうも一概に山の多さと関係があるとも言い難いところがあるようです。逆に少ないところは青森県31%、鹿児島県35%などとなっています。
 かつての大気汚染の時はヘドラが登場したりして大いに公害が叫ばれ、その対策が迅速に進められて、今や光化学スモッグとかめったに聞かなくなりましたし、海も随分ときれいになったりしています。それと比べると花粉症がこれほど蔓延し、国民を苦しめる災害級の難病化している中で、その対策は遅々として進まないでいるのは一体どういうわけでしょうか? まだ花粉症では発生してないようですが、単に目や鼻だけの症状ではなく、皮膚炎や気力の減退、頭痛、体調不良なども惹起することが報告されており、いつそれが更に重症化してアナフィラキシーショックで死亡事故など重篤な被害が発生しやしないかと思うと、中々に肝が冷える毎日です。そんな悪夢がやってきた時、一体政府はどう責任を取れるのでしょうか? 70年代の運動や政策で、大都会中心に猛威を奮った酷い公害を見事克服したのですから、全国で過半数の国民を苛む花粉症には、かつての公害以上の努力を注いでもおかしくなかろうと思います。戦後の林業政策の失敗が現状を招いていることを思えば、国は総力を上げてその尻拭いをやるべきでしょう。

コメント (2)
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