放送法のためとは言え、イチテレビ局のために内閣がわざわざ閣議決定を出すというのも不思議な話です。

　今朝の奈良市アメダスの最低気温は５．４℃、昼の最高気温は７．８℃、五條市アメダスの最低気温は３．９℃、最高気温は６．５℃でした。今日は朝からくもり空で程なく雨が降り出しました。雨量は大したことがなく、午後には止みましたが、山手では雪になっていたような冷たい雨でした。気温も朝はともかく昼は全く上がらず夜になってしまったので、明日は少し寒さが厳しい朝になりそうです。ただ、先週の週間予報であった菜種梅雨様の天候の崩れはそれほど大したことはないような予報に変わってきています。

　さて、政府はこのほど、テレビを持っていながらNHKの受信料契約をしていない家庭から割増金を徴収できる制度の導入を盛り込んだ放送法改正案を閣議決定しました。ついに罰金制度導入ですね。これがNHKにとって契約増受信料増の吉と出るか、テレビ離れの一層の加速となる凶と出るか、国民の選択の行方が興味深いですが、いずれ高齢化と人口減少の進展によりテレビ視聴者数は確実に減ってくるわけですから、NHKもその社会の変化の中で立ち位置を考えていかないといけない時期に来ているのではないかという気がします。それにしても、政府がわざわざイチNHKのために閣議決定を下すなんて、放送法という法律があるためとは言え、なんだかどうしようもなく違和感を覚えます。たかだかテレビ局一つのために内閣が動くとは、一体どれほど重大な話なのかと思えば受信料契約というなんともみみっちい話なのがまた、違和感を助長している気がします。国鉄、電電公社、郵便局と次々と民営化が進む国の事業ですが、NHKも誕生してから既に７０年余を迎え、他の国営・公営事業同様お上の手から離れてしかるべき時が
来ているのではないでしょうか。よくよく考えてみるまでもなく、同じ報道機関である新聞や雑誌に国営・公営など存在しないのに、テレビだけあるというのもおかしいですし。