かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

場末の飲み屋の一角ならともかく、素面で「俺だったらとっくに感染拡大を止めている」など広言するのはなんとも恥ずかしいことだと思います。

2021-07-12 21:07:38 | Weblog
 今朝の奈良市の最低気温は23℃、最高気温は32.3℃、五條市の最低気温は20.7℃、最高気温は31.1℃でした。今日は朝のうちはよく晴れていましたが、11時ころから急に雲が広がり雷がゴロゴロとうなりだしたかと思うと、バタバタバタっとアスファルトを叩く大粒の雨音が聞こえだし、見る間に沛然として激しい雨が降り出しました。稲光が見えるたびに重厚な炸裂音が鳴り響き、はるか向こうでは黒雲の塊が、まるで巨人の足のように地面まで届いていて、その周囲の低い雲がまるで渦を巻くようにその蜘蛛の周りをゆっくり回っていたので、ひょっとして竜巻か? と疑ったのですが、それではないにしてもあの下は恐らくこことは比べ物にならない滝の如き豪雨になっているのだろうと思われました。時間にしてわずか30分足らずではありましたが、昨日の安定した夏空からは想像だにしえない天候の急変ぶりに驚かされました。現在、列島上空5000mの広い範囲にマイナス6℃というこの季節にしては強い寒気が大陸から流れ込んでおり、そのせいで大気の状態が不安定になっているのだそうです。この歓喜がなかなか抜けないようで、まだしばらく、突然の天気の急変に注意しなければなりません。昨日の様子ではすぐ夏が来そうな感じがしましたが、本格的な夏の始まりには、まだもう少し時間がかかりそうです。

 さて、新型コロナ禍の根強い流行に東京都ではまたも非常事態宣言が発令されました。IOC会長らからしても、これを理由に無観客開催になることには、理解が難しい模様です。まあワクチン接種が進んでないとは言え、海外に比べて遥かに低い感染者数と死亡者数で推移しているこの国でどうしてそんなに神経質に怖がるのか、とでも言いたいのではないでしょうか。まあもしそう言われてみればそのとおりだと思いますが、ゼロリスクでないと不安に苛まれる我が国民性を鑑みれば、毎日数百人とは言え感染者がとどまらずに出続けている現状は、とても安心できる状況とは言えないでしょう。一方で、非常事態宣言の効力はもはや無に等しく、特に若い世代を中心に全く顧慮せず守る気もないヒトが増えているう様子が伺えます。オリンピックはやれるのにどうして自粛しなければいけないのか? というわけなのでしょうが、若い世代にとってはコロナウイルスはさほど恐ろしいものではないということでもあるのでしょう。
 しかし、舛添前都知事が、「俺だったらとっくに感染拡大を止めている」と発言されたのはいくらなんでも軽率に過ぎたな、と思いました。落語の熊さんじゃあるまいし、出来もしないことをやらずに済む無責任な立場だからと野放図に放言するなんて、とても教養ある知識人や政治家がしてよい行為とは思えません。そんなに立派で完璧な感染拡大抑止策があるというのなら、それこそ前知事の政治力を駆使して然るべき機関に働きかけていくなり、公開して世論に訴えるなりすればよいのに、ただ「できらぁ!」とだけ声を上げるのは良識ある大人の姿では無いと思います。現都知事への批判はいかようにもあって良いとは思いますが、それとご自身の能力とは別の問題ですし、それができるほどのヒトなら、多分知事職も失わずに済んだのではないでしょうか。報道などを見ている限りにおいては、そのように感じざるを得ませんでした。東京都の飲食店では秋の総選挙で自公以外に投票しようという運動が始まりつつあるそうですが、野党がこの体たらくで在野の政治家もこんな感じでは、一体誰に、どこに投票したら良いというのか、次の衆院選はなんとも難しい選挙になりそうです。具合の良い受け皿政党・政治家が現れてくれたらいいのですが。

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