かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

高校生の時に植えたリュウゼツランが71年経って花を咲かせるのを観られるとは、園芸愛好家冥利につきる話です。

2021-07-17 22:01:31 | Weblog
 今朝の奈良市の最低気温は24.6℃、最高気温は32.6℃、五條市の最低気温は21.7℃、最高気温は30.7℃でした。
 近畿地方も梅雨明けしました。青空の濃さはまさに真夏の色そのもので、ついに夏が来たのだな、と実感させられるものがありました。ただ今日は一日かなり強めの風が吹き、日陰ではそこそこ過ごしやすい気候に感じられました。案外雲が多くて日差しも陰りがちでしたし、梅雨明けしばらくは文字通りうだる暑さとなるのが通例ですが、今年の夏は少し控えめな始まりをしているようです。

 さて、神奈川県伊勢原市で農業を営む87歳のおじいさん、萩原博文氏宅で、今から71年前に植えたリュウゼツランが開花し、地元で話題になっているのだそうです。このリュウゼツランは、1950年、平塚農業高校1年生だった萩原さんが学校から30センチ大の株をもらってきたもので、自宅に植えて育てていたそうです。リュウゼツランはメキシコのお酒テキーラを作るための原料となる多肉植物の仲間で、植えてから50年から100年かけて成熟し花を咲かせるとのこと。このリュウゼツランは、5月初めに突然幹が伸びはじめ、約7・5mの高さまで伸びてその先に約30個の花房を付け、今月10日頃に黄色い花を咲かせたとのこと。萩原さんは「人生の終末にいい花を見せてもらった」と語っているそうですが、確かに100年かかっていたら観られたかどうか定かではありませんし、71年というのは結構絶妙なタイミングだったんじゃないかと思われます。
 それにしても、民間の庭で、71年も変化なく、また枯れることもなく成長し続けられた事自体驚かされる話ではあります。リュウゼツランは竹などと同じく一度花が咲くとそれで枯れてしまうそうですが、株元から次世代の仔吹きもあり、これが最後で全て精算というわけではないようです。萩原さん宅が今後どうなるかわかりませんが、できることなら子孫が継いで維持し、また70年位経ったら2代続けて花が咲いた、とニュースになっていたらいいなと思います。まあ私にはそのニュースは観られませんけどね。

コメント
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