かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

今年は過去最悪ペースの熊被害増加だそうですが、京都でも1件あると聞くと身震いしたくなります。

2023-10-15 20:22:16 | Weblog

 奈良市の今朝の最低気温は15.8℃、昼の最高気温は24℃、五條市の今朝の最低気温は15.2℃、昼の最高気温は22.6℃でした。昨日の雨は夜のうちに止み、日中は雲が多いもののそれなりに晴れ間も多い、一応は晴れと言って良い天候になりました。午後3時すぎくらいに少し暗い雲が広がってきて雨と言うには少ない雨粒がポツポツと落ちてきましたが、大崩れすることはなく、夜を迎えています。明日からはしばらく好天気が続くようですし、10月半ばにしてようやく秋晴れというのを体感できるようになる週になるのではと期待されます。

 さて、今年は熊による被害が過去最悪のペースで加算しているそうです。環境省が発表した4月から9月の速報値では、東北地方を中心に15の道府県で109人が被害に会ったとのことで、これは月別統計を取り始めた2007年度以降の同時期と比較して最多の記録となりました。その原因は熊の個体数の増加が一因と見られ、今後冬眠を控えてその準備に食欲が旺盛になり活動が活発になる一方で、熊の主要な餌である木の実は今年凶作なため、餌を求めて人家にやってくる個体も増える可能性があるとのことで、各自治体が注意を呼びかけています。
 このニュースであっと驚いたのは15道「府」県とあることで、つまり大阪府か京都府で熊被害が発生しているということに気がついたことです。一体いつどこで? と思いググってみたら、今年の8月11日に比叡山で50代の女性が襲われていました。女性は山の中などを走るトレイルランナーというもので、京都市内を囲むトレッキングコースである「京都一周トレイル」の東山コースを1人で走り、比叡山を北に縦走していたさなかだったとのことです。比叡山でそんな被害が出るなら、奈良県の山の中だってかなり危険な状態になっているかもしれません。ただでさえスズメバチが大暴れして山の中など怖くてなかなか行けそうにないのに更に熊とは、秋のハイキングで山には入るなと言わんばかりの状況ですね。
 しかし、原因は熊の数が増えたからと言いますが、おそらくは高齢化と人口減少で深山と町の間に当たる中山間地域の集落の人口が減少し、その機能が低下したために、熊などの野生動物に対する緩衝効果が著しく損なわれたためではなかろうかとも思います。本来はそういった山間の村々で人が生活を営むことで警戒心の強い野生動物を寄せ付けなかったのに、警戒するまでもないほどに地域が衰えてしまったために、野生動物の領域が人の生活圏に向けて広がってきているのではないでしょうか? ヒトが住む所は畑の野菜や果物のほか、生ゴミなど餌になるものも豊富ですし、数が増えたのなら余計餌を求めて遠征してくるものも増えてくるでしょう。中山間地を切り開いて太陽光パネルで埋め尽くすようなことをしていては、ますます熊と人との緩衝地が失われ、直接人家を訪問する熊が増えてしまうんじゃないでしょうか?

コメント
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