かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

腰痛への対処の基本はまず歩くことから。しかし、一日4キロどうやって歩いたものでしょうか。

2009-07-18 23:03:38 | Weblog
 蒸し暑さは相変わらずな上、一昨日の晩の扇風機つけっぱなしヶまだ肉体に響いているのか、今日は一日具合が悪くて往生しました。また、以前から少しおかしかったのですが、数日前から腰の右側がこれまでを遥かに超えてやたらと痛みを増し、ちょっと立ち上がろうとしたり身体をひねったりすると、ズキン! とくるようになって、難儀しておりました。このままもしぎっくり腰なんてことになりでもしたら大変で、仕事の都合からしても今は総簡単に休むわけにも行かない状況にあるため、早めに診てもらおう、と今日は前々から腰痛や40肩で相談していた整骨院へ朝から行き、診察、レントゲン撮影、更に診察、で計1時間ほどかかりました。結局、レントゲン写真から椎間板ヘルニアなどの兆候は無いことは判り、少しほっとしました。それから、私は右足が左よりも少し長く、姿勢がゆがんでいて、背骨と腰骨が少しねじったようになっているため、腰痛が起こりやすい、と言うのは前に相談したときに聞いていたのですが、今回撮影したレントゲン写真と見比べると、過去のゆがみよりも今の方が若干矯正されており、比較的まっすぐになっていることがわかりました。では何故腰痛が悪化しているかと言うと、どうも身体が全体的に硬くなっていると言うのが原因らしいです。立ったまま前屈すると、昔は割りと余裕で伸ばした指先が床についたのですが、今日、久しぶりにその医者に言われてやってみると、まるで指が届きません。その身体の硬さが、矯正されたゆがみによる改善よりも遥かに悪影響を腰に与えているのだそうで、以前指導された腰痛体操に加え、柔軟性を取り戻すための運動の指導を受けました。更にそれに加えて、歩くのが最も効果的だそうで、私も意識して毎日昼休みにおよそ20分かけて2キロの山道を上り下りする運動を続けていたのですが、それでは不足で、4キロは歩きなさい、との託宣でした。それが出来れば必ず腰痛は改善される、と言うのですが、今のこの時期、2キロ歩くのでも汗だくで息が切れ、日射病か熱射病で倒れるんじゃないか、と危惧されるくらいなのに、更に2キロ延長して歩くというのは相当な覚悟が要ります。また、昼休みに都合40分歩きに費やすとお昼ご飯を食べる時間がなくなりますので、結局昼と夕方、とか、朝と昼、とかに分けて歩くよりなく、その時間を工面するのも一苦労です。
 とは言え、今は大事無くともこの痛みがいつかどこかで「魔女の一撃」と呼ばれる症状に急変しないとも限らないわけですから、痛いのもごめんですし入院もしたくありませんし、となるとやはり覚悟を決めて歩く努力をするよりなく、いかに時間を工面するか、それに3日坊主にしないようにするかをこれから考えねばなりません。

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世の中、陰謀の種は尽きまじ、ですね。

2009-07-17 22:11:08 | Weblog
 昨日の晩、うっかりして扇風機のタイマー設定をやり忘れ、一晩中動かし続ける、と言うへまをしてしまいました。まあ直接風が当たらないように方向や高さを工夫してはありましたが、未明、恐らくは4時ごろ、あまりに寒いので目を覚ましましたところ、動き続ける扇風機を発見したと言う次第で、どうも今朝からのどの調子が変な感じになっております。それに、妙に体がだるい。明らかに冷房あたりと同じような症状がでています。夏ばてしないよう冷たいものの摂取を控え、適度に汗を流して睡眠時間を十分とるように心がけていたのですが、昨夜は寝る直前になっていきなり巨大なGが出没、その退治に余分な時間を費やした上、要らざる汗もかいてしまって、寝つきにくくなっていたために、少しでも涼をとろうと扇風機のスイッチを入れたのが間違いの元でした。今夜一晩で回復してくれたらありがたいのですが、このままだとまだ梅雨も明けず、夏も序盤と言うのに、ぐだぐだになってしまいそうです。

 さて、40年前の昨日、月に向けて出発したアポロ11号について、結構根強くまことしやかな「陰謀説」がささやかれ続けています。ちょうど映画「カプリコン・ワン」のように、月着陸そのものが壮大な陰謀で、その記録写真や動画などは全部どこかのスタジオで撮影し、それらしく見せているのだ、と言うものです。先ごろのネットニュースを見ていましたら、当時の貴重な映像記録の原版が、極めて官僚主義的なずさんな取り扱いで永久に失われていたことがNASAから発表されたとのことで、そのような話がまた、陰謀説の信者を煽ることになっているみたいです。
 私としては基本的にそんな陰謀自体信じられないと思いますし、たとえば今日のナショナル・ジオグラフィックに掲載された記事のような説明で、一転の曇りも無く納得してしまうのですが、余に疑いの種は尽きまじで、そうそう簡単には陰謀説を信奉する人たちは自説を取り下げることはないようです。
 まあ話のネタとしては陰謀説は面白いものがありますし、現にそういう視点で描かれた映画や小説も多々あります。遥か古代の歴史ミステリーから現代の都市伝説に至るまで、ヒトが好奇心を抱く限り、永遠に陰謀説は消えることは無いのでしょう。でも、それはそれでなるべくひそやかに、自分達コミュニティーの楽しみとして、一般に流布するのはなるべく避けてもらいたいものです。こういうものはなるべく隠微な方が面白いですし、素人が安易に手出しできないようになってこそ、陰謀説の醍醐味があろうと私などは思うのです。勢力拡大のためには無防備な素人を引き込んで信者にする必要もあるのかもしれませんが、マニアな話はそれとわかるマニアであればこそ、本当の意味で楽しめるものになるのではないでしょうか。

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40年前の今日、ただ月に行くためだけに燃えた人々のドラマがあったんですね。

2009-07-16 22:03:48 | Weblog
 この間から、雨が降るぞ、雨が降るぞ、と言う天気予報ばかり見ている気がします。確かに昨日も今日も雨は降りましたが、多分1ミリにも満たない極短時間の通り雨に過ぎず、これではとても「降った」とはいえないような按配でした。明日も雨の予報ではありますが、果たしてまともな雨が降るのかどうか。もし降らなければ、庭の草木にも水をかけてやらないと、水不足で枯れてしまいかねません。こういうときサボテンは楽ですね。夏は水を切って休眠させれば良いのですから。

 さて、今日は7月16日。40年前、アメリカの大地から、初めて月に足を下ろすことになる宇宙飛行士を積んだロケットが飛び立ちました。アポロ11号です。私はその時のニュースとかはほとんど記憶していないのですが、その翌年の大阪万博のパビリオンの一つ、アメリカ館で展示された月の石を見たいと親にせがんだ記憶がかすかながら残っています。もっとも、観に行った記憶はとにかく途轍もないヒトの波にもまれたことと太陽の塔の中の奇妙な展示物だけで、肝心の月の石の記憶がないのです。まあアメリカ館は人気のパビリオンでしたから、結局入れなかったのかもしれません。
 あの頃、幼いながらも科学の進んだ「すごい」未来を素朴に信じておりましたし、その後長じてから見た映画「2001年宇宙の旅」やTVドラマ「スペース1999」などを通じ、今世紀末から来世紀にかけて、人類は静止衛星軌道に大規模な宇宙ステーションを築き、月には恒久的な基地を設け、火星や木星などにロケットを飛ばしているかもしれない、と、半ば本気でそんな時代の来るのを期待しておりました。
 残念ながらテレビやスクリーンの中の世界は容易には実現せず、今ようやく数名のヒトがそれなりの期間居住できる宇宙ステーションが出来たばかりで、アポロ計画以後月に行ったヒトも無く、アポロ以前のジェミニ計画レベルの「宇宙」旅行が民間で計画されてその旅費が1千万円だとか言うような時代にしかなっておりませんが、一方で、アポロ計画を支援したコンピューターは飛躍的な進歩を遂げて全世界で利用され、かつそれらを有機的につなぐ通信網が整備され、携帯電話という極めて汎用性に富んだ「通信機」が普及しているところなどは、かつて私達に夢見させたSFドラマの世界を飛び越えた先進性を現実にしております。月にヒトを運ぶ、というのは、知的な好奇心とか素朴な「行ってみたい」という憧れ以上に、東西対立という政治的な意味合いの方が強かったかもしれない計画ではありましたが、その取り組みが遺したものは、いろいろな場面で実に大きな果実を実らせているのでしょう。今、我々がしているささやかな取り組みも、ひょっとしたら40年後、その時代を代表するような基幹技術・産業として花開いているかもしれない、などと勝手な夢想にふけりたくなる、記念日でした。

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民主党はどうして参院で審議拒否なんて大人気ないことをして平気なのでしょう?

2009-07-15 22:32:54 | Weblog
 また旅客機が墜落したそうですね。もっとも、今度はイランの航空会社の飛行機で、旧ソ連製のツボレフ154型機とのことです。ソ連の飛行機、と言うだけで、その当たりの事情をよく知らない私はなんとなく危なっかしげな気がしないでもなかったのですが、ちょっと調べてみますと割とポピュラーな機体で、ソ連製だから危ないとか言うようなこともなさそうですが、基本的にあんまり整備とかにコストをかけそうに無い国々で採用されるためなのか、派手な事故も多いような感じがします。今回の事故も、そんな運行上の問題が無かったのか、疑問は尽きません。

 さて、参院での首相問責決議や総理の衆院解散発言で、多くの重要法案が廃案になるのだそうです。総理の言の通りなら、衆院の解散まではまだ少し時間がありますから、参院で審議しようとすれば出来ないことは無いはずなのですが、既に問責決議した以上審議することは出来ない、と民主党が拒否しているため、このまま廃案にするしかないのだそうです。これに対し、法案の一つである肝炎対策基本法の成立を心待ちにしている薬害肝炎全国原告団の方は、「政党間の争いで踏みつぶされた。国会は命より政局を優先するのか」、「肝炎患者は見殺しにされたも同然」、と痛烈に批判されたとの事。まことにお気の毒としか言いようの無い話ではあります。他にも、北朝鮮貨物検査特別措置法案も衆院を通過したのに参院で審議されないがために廃案になる見込みだそうですし、民主党、それでいいのか? とちょっとそのやり口に不満と不安を感じます。
 今更これらの法案を一つ二つ審議して通したところで、自民党の得点にはならないのではないでしょうか。
 そんなことで自民党の支持率が回復したりするようなら、これまでに通してきた重要法案の数々で立派に逆転できるだけの得点は稼いでいるはずです。然るに世論はどうやら自民党に大変厳しく、何はともあれとにかく変えてみよう、と言うような空気に包まれている様子のためか、一向に自民党の人気は回復する兆しも見えません。ならば、ここは度量広く、問責決議はしたが、国民のため、特に重要と思われるものは自発的に審議して進ぜよう、と明言し、それを喧伝した方が、よほど民主党に利することになるんじゃないのでしょうか。それが出来ないのはどうしてなのか、せめて民主党には国民に出来ない理由を説明し、薬害肝炎全国原告団の方などに、もう少し待ってくれ、と説得する責任があるように感じます。民主党はもう良くも悪くも政権交代を担いうる一翼であり、かつての万年野党な第二党とは存在価値がまるで違っていることを自覚し、その自覚に基づいた行動をとってもらいたいと思うのです。たとえば、かつて薬害エイズ問題で勇名を馳せた代表代行殿は、この患者の方々の言葉をどう受け止めているのか、伺ってみたいものです。
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この夏は何かと熱いことになりそうな予感です。

2009-07-14 22:10:08 | Weblog
 九州や関東甲信は梅雨明けしたというのに、その間にある関西は、まだ梅雨明けが宣せられておりません。今日など見事な夏晴れの一日で日の照るところはまさに殺人的という形容詞がぴったりな苛烈な日差しが地を焼き、空気を熱し、水を沸かす勢いでしたが、週間予報では明日から天気が下り坂となり、明後日明々後日は雨の予報とあって、どうやらこちらの梅雨明けはその雨が過ぎてからのことになりそうです。まあ四国の水がめ早明浦ダムはここに来てまだ貯水率40%に届かない状況ですから、ここでもう一雨二雨あって、少しでも多くの水を落としておいてもらうのは望むところでしょう。我らの水源琵琶湖もただいまの水位はマイナス22センチと少し少なめです。まあこれくらいで近畿の水が危ぶまれることも無かろうとは思いますが、平成6年の大干ばつの時のように、-1mを越すような大幅な水位低下があれば大変なわけで、そうならないためにも今のうちに少しでも水を蓄え、水位を回復しておいてもらいたいところです。でも、6月からこっち、結構降ったようにも思ったのですが、思いのほかダムや湖の水は溜まっていなかったんですね。

 水問題と並んでこの夏はやはり選挙が大きな話題になりそうです。少なくとも総理大臣が解散と選挙日程をはっきりと明言したことで、もうマスコミがわけのわからない根拠不明の解散確報を出すことも無くなり、少しすっきりといたしました。事ここにいたっては四の五の言わず、しっかり国の行く末を考えて公約を練り、発表してもらいたいのですが、まだ、「最悪のタイミングだ」とか抜かしている輩が政治家面しているあたりがなんとも不愉快です。自分達が推戴してトップにつけた人物の判断なのですから、それこそ四の五の言うな、でしょう。第一、ちゃんと国民の方を向いて真摯に政治に取り組んでいればタイミングも何も在ろうはずが無く、いつでもどんとこい、という潔い態度で臨んでこそ、選良と呼ばれるにふさわしい人材と言えるでしょう。経済、外交、生活保障、とやたらと難問山積みの今日なのですから、いつまでも、何でもかんでも右肩上がりでそう難しいことを考えずにすんだ頃の夢から醒めないでいる政局屋さんには、この際きっちりご退場願いたいものです。
 一方で財務省の新しい事務次官殿は、「来年4月から新年度の予算が執行できることが、経済、国民生活にとって非常に重要」とのことで、例年通り年内に予算案をこしらえ、一月の通常国会に提出する必要性を強調されたのだそうです。まあ官僚のトップとしてはそういわざるを得ないのでしょうが、大阪府知事のように出来上がっていたものを勢いよくちゃぶ台ひっくり返すようなヒトも実際に現れてるのですし、政権交代なんてことが実現したら、とりあえず本予算はこのまま行って、党らしさは補正予算で、と思ってもらえるならいいでしょうけれど、たとえここで一時の停滞を招いても、国家再建のため最初から考え直す、と言い出すようなことになれば、せっかく連日遅くまで居残って霞ヶ関を不夜城に仕立ててきた努力は水泡に帰します。いっそ選挙の行く末がはっきりするまでは、必要最低限の日常業務を除いて、官僚の方々もお休みされてはいかがでしょう? 既に政治日程ははっきりしているんですし、夏休み、としゃれ込んでも誰も非難はしないと思うのですが。少なくとも、地球温暖化とかエコとかいうお題目にはしっかり貢献できるよい機会となるでしょう。

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今更ですが、マリみて新刊「リトル ホラーズ」感想です。

2009-07-13 21:18:15 | マリア様がみてる
 今日はとにかく暑かった。それを実感したのは、うちに帰って風呂の用意をしようと蛇口をひねったらぬるいお湯がしばらく出てきたことで、なるほど、今日はかなり暑かったのだと改めて認識しました。とは言え、確かに昼間から暑さは尋常ではなく、部屋でじっとしているだけでもじとっと汗が滲み出してくる有様で、節電とかエコとかのお題目で空調を入れられない職場はさながら自然のサウナ。そんな中で仕事用のPCも動いているわけで、もし熱暴走でもしたら一体誰が責任を取ってくれるのだろう? と思いつつ、熱くなった筐体に戦々恐々としながら日々やり過ごしています。生産性は格段に落ちるし体力もそぎ落とされるし、本当にエコなんていうのが人間にとって良いことなのか、はなはだ疑問に感じることもあります。梅雨明けしたら空調も最低限入れられるはずなので、早く梅雨明け宣言してもらいたいです。
 
 さて、7月1日に「マリみて」新刊を入手して、感想は1週間後に、と書いておきながら今日は既に2週間近くを経過、実はすっかり忘れていた、というのを反省しつつ、今のうちに感想を一つしたためておきましょう。

「リトル ホラーズ」の副題の通り、中身はミステリーというかホラーというか、なんとなく不思議な短いお話を寄せ集めて構成された短編集で、それぞれの話の幕間のつなぎで、主要メンバー達の繰り広げる、ちょっとばかりミステリーチックなサプライズ劇が進行する、という、マリみてでは比較的よく見知った短編集のあしらい方で話が進んで行きます。ただ、今回特筆すべき点は、幕間劇の主役がニューフェイスの有馬菜々ちゃんに設定されていること。表紙でもでかでかと三分の一ほどの面積を占有し、姉の黄薔薇さま島津由乃嬢と二人でこれでもかとばかりに黄薔薇を主張しております。でも、アクセントで背景に紅薔薇さまがちらりと顔を見せているあたりは、お話の行方を暗示しているようでなかなかにイミシンな表紙です。アドベンチャー好きで、かつて由乃を振り回していたこともあった菜々ちゃんですが、今回は一年生らしく不安におののくしおらしいところも見せ、なかなかに新鮮な感じがいたしました。
 短編の方は、まあどれもミステリーとかホラーとか言うにはライト過ぎて、幻想的、というほどでもなく、なんとなく不思議だけれど・・・というような正直今ひとつノリの悪い感じがしないでもなかったのですが、雰囲気では、中ほど後半にあった双子姉妹と新任教師の関係を描く「ワンペア」が、比較的ミステリーの味付けがそれなりにしっかり効いていたようで気に入りました。まあ表題も「リトル」ホラーズ、ですし、そもそもマリみての舞台でミステリーとかホラーはなじみにくい気もいたしますから、あまりそういうところをあげつらうのは野暮のきわみというべきもの、一つでも気に入った話があったらそれで十分といって差し支えないでしょう。それより何より、新黄薔薇姉妹のやり取り、特に傍若無人なわがままお姉さまと、やれやれ、といいつつそつなくフォローをこなす出来た妹、という構図は、これまで無かっただけに今後の展開が楽しみでもあります。
 ・・・と書いたものの、マリみてって「今後の展開」ってあるんでしょうか? 一応本編は前巻で了と書いてしめてありますし、今回は幕間劇はともかく、中身はこれまで既に公開されていた話を寄せ集めた短編集。新しい本が出るのはうれしいことですが、再開、と喜ぶには気が早い気がします。少なくともこの夏を越えたころにでも、全くの書き下ろし長編の一つも出ないことには、安心することは出来ないでしょう。でも、できればこの姉妹の行く末は読んでみたいですね。そもそも祐巳1年生から始まったのですから、せめて祐巳が卒業するまでは面倒見てやってください、と作者さまにお願いしたいです。

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今日のアップ分が、この小説で一番最初に書いたシーンでした。

2009-07-12 21:36:10 | Weblog
 連載小説「アルケミックドリーム 向日葵の姉妹達」第9章の3をアップいたしました。この小節で出てきた金魚すくいのシーン。実はこのシーンこそ、本小説でもっとも最初に描かれたシーンなのです。そもそも、シェリーちゃんが大阪で迷子になるところで、当初、緑を求めて迷い込むのは、本章で書いた小さな公園ではなく、小さな神社の予定でした。そこがちょうど夏祭りの最中で、本小節で描いた名も知らぬ兄弟の金魚すくいと、疲れも忘れてその「妙技」に見入るシェリーちゃん、そこに、「あなたもやってみる?」と声をかけてくるお姉さま、という話で書き進めておりました。ただ、その頃はこの二人を組み合わせたら面白いかもしれない、という以上の算段がなく、その出会いシーンばかり考えていて、その先のストーリー展開はほぼ真っ白、という状況でした。当然そんな状態で筆が進むわけもなく、金魚すくいを書いた後に、ぴたっと執筆が停止、しばらくは全く進めることが出来ず、もう書くのをやめようか、とさえ思ったほどのスランプに陥りました。それがこうして一遍の小説として書き上げることが出来たのは、この悩みに悩んだ期間に、何故この二人なのか、この二人で何を表現しようというのか、ということを突き詰めて考える時間ができ、そこで乾いた雑巾のような頭を思い切り絞った末に、本作の主題を思いついたのでした。多分2週間くらい悩んでいたように記憶しておりますが、思いついた瞬間に、この金魚すくいのシーンを大阪下町の神社から天神祭に変更して主題に添った形で書き上げ(その部分は来週の第4節で明らかになります)、この話を中心に、残りの全てのストーリーが組みあがったのです。主題を思いついてからの執筆速度はこれまでの記録を凌駕するもので、1ヶ月足らずで脱稿することが出来たのでした。お話作りの上で主題が以下に大切であるか、を改めて認識した一遍でした。

 都議選、現時点で民主党大幅リード、自民公明が過半数を維持できるかどうかが焦点になっているそうです。地方選挙と衆院選は別物、という話は理屈の上ではわかりますし、地方分権が取りざたされている今日において、国政の流れに地方が影響されるいわれなど無い、とも思うわけですが、もはや大勢は決したのかもしれませんね。後は平時では考えられないあっと驚く乾坤一擲の秘策を弄するよりほか手はないのでしょう。とあるブログで見たのですが、そこで紹介されていた逆転の秘策は、衆院後の総裁には現厚労大臣を当てることを公約して選挙に臨んではどうか、という話でした。基本的にクリーンなこと、民主党党首より若干ながら次期首相候補アンケートでリードしていること、というのが理由だそうです。そのときはなるほどな、と思ったのですが、今となっては、さてそれだけではたして何とかなるのか、ちょっと怪しい気もする今日の選挙でした。


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09 亀裂 その3

2009-07-12 11:45:37 | 麗夢小説『向日葵の姉妹達』
 目を丸くした私の手を取って、またまたお姉さまは走り出す。慌てて円光さんが後を追いかけてきたけれど、帰路についた人々の間を縫うように進むお姉さまと私には、到底付いてくることが出来ない。
 たちまち円光さんの姿が見えなくなると、さすがに腹が立ってきた私は、お姉さまの手を振り払ってその場に立ち止まった。
「いい加減にして下さい!」
 するとお姉さまは、きょとん、とした表情で振り向いた。
「どうしたの? シェリーちゃん」
「どうしたのって! 一体何時になったら捜し物をするんですか!」
「シェリーちゃん、楽しくなかった?」
「私はそんなことを聞いてるんじゃありません!」
 楽しいか楽しくないかを問われたら、楽しかったに決まっている。
 生まれて初めてたこ焼きという食べ物を口にしたし、憧れの海で遊ぶ事もできたし、言葉に出来ないほど美しい花火を見ることもできた。
 でも、もう夜は更けた。遊ぶ時間は終わったと言っていいだろう。
 私は、捜し物を手伝う代わりに、私を麗夢さんやヴィクター博士の元に連れていってくれるという約束で付いてきたのだ。
 私もさすがに今日は疲れた。
 もういい加減、その約束を守って欲しいと言ってもバチは当たらないと思う。
「もう夜は遅いです。今日捜し物が見つからないのなら、明日も手伝います。だから今日は……」
「あー金魚すくいだ!」
 お姉さまは私の話が終わるのも待たずに、側にあった屋台の一つに駆け込んでいった。ずらりと並んだ屋台の列は、まだ人が残っているせいもあってどれも明るい灯火を軒に吊し、最後のお客を得ようと頑張っている。私は、もう! と悪態を付くと、そのピンクの背中を追いかけた。
 ようやく追いついて覗いてみると、膝くらいの高さに水を張った四角く浅い水槽の中に、小さくてきれいな赤い魚が一杯泳いでいた。確か金魚という日本独自の観賞魚だ。数人の子供達が掌くらいの大きさの、白くて丸いものを持って、水槽にへばりついている。何をするのだろう、と更に見ていると、私の左下にいる小さい男の子が、やにわにその白いものを水に突っ込み、金魚を追い回し始めた。その横で、そっくりな顔をした少し大きな男の子が、叱りつけるように声をかけている。
「あかんて! そんな元気なでかい奴より、こっちの小さいのにしとき!」
 でも白いのを持つ男の子は、そんな声はまるで届かないと見えて、ひたすら目立つ大きめなのを追い回し、やがて白い丸の中央にその金魚を載せるや、思い切りよく水から白いのを持ち上げた。私は思わず両手を拳にして見ていたが、次の瞬間、その白いのが消えたのを見て、目をしばたかせた。
「ほーらいわんこっちゃない! 破れてもうたやないか!」
 よく見ると、その白い丸は針金で出来た枠に紙を貼り付けたものだった。それを水につけ、大きな金魚を載せて持ち上げようとしたものだから、当然のように中央から破れて枠だけになってしまったのだ。
 大きい方の子供は、泣き出しそうに悔しげな小さい方に嘲りとも慰めともつかない言葉をかけながら、水槽の向うの男の人に銀色の硬貨を何枚か渡し、同じ形の白い紙を受け取った。
「まあ見とけ。こういうのはな、こつがあるんや」
 私はついお姉さまの事を忘れてその子の様子を見、素直に感嘆の溜息をついた。
 なるほど、言うだけのことはある。
 小さい男の子の手つきとは大分違い、水につけている時間も短かければ、全体を水につけたりもしない。
 まるでさっとかすめ取るように、水際近くの小さめの魚を次々とすくい取っていくのだ。
 さっきあんなにあっけなく破れた紙と同じものとは到底思えないほどその紙は長持ちし、反対の手で持ったお椀一杯に赤い魚がひしめき合うようになって、ようやく破れた。思わずほっと溜息をついたとき、お姉さまが言った。
「シェリーちゃんもしない?」
 そうだ! お姉さまを追いかけてきたんだった。
 でもお姉さまは私に文句を言わせる隙を与えなかった。さっきの男の子が持っていたのと同じものが、私の視界を遮ったのだ。
 またのせられている……。
 わたしはさっきの憤懣を燻らせながらも、お姉さまの左側にしゃがみ込んだ。
 お椀を一つ受け取り、水の中をじっと見つめる。
 金魚は赤いのばかりでなく、黒いふわふわした尻尾を持った、妙に頭の大きなのもいた。出目金と言うんだそうだ。
 私は意を決して、目の前にふらふらと泳いできたそれ目がけて、手を水に入れた。
 ひゃっとした水の感じが、私の気持ちを少ししゃきっとさせる。金魚達が一斉に逃げ、私はつい夢中になってそのうちの目を付けた一匹の後ろから、そのポイと呼ばれる白いので追いかけた。でも、それはさっきの小さい方の男の子と同じ轍を踏む行為だった。気が付いたときには、私のポイは大きな出目金に中央を押し破られ、ゲームオーバーを告げられていた。
 溜息をついて隣をみると、お姉さまは結構上手に金魚を追い回していた。左手のお椀にも既に数匹の金魚がすくい上げられている。その嬉々とした姿はほほえましい限りだけれど、じっとその様子を見ているうち、私は追いかけられる金魚が可哀想になってきた。
 狭くて浅い逃げ場のないところに押し込められて、子供達の遊び相手をさせられる境遇。それも、ポイで無理矢理追い回されるという遊びに付き合わされるのだ。何となくその境遇が自分に似ているところがあるようにも思えてくる。
 私は使えなくなったポイをお店の人に手渡すと、そっと立ち上がってその場を離れた。
 円光さんはまだ私たちに追いつけないでいるらしい。すぐ近くにいるとは思うのだけれど、少なくとも今私の側にはいない。
 私は少し心細くなって、早くお姉さまが金魚すくいを止めてくれればいいと思った。
 やがて、お姉さまはようやく満足したのか、うれしそうに笑顔をみせながら、屋台から出てきた。
「はい、これ上げる」
 お姉さまは、手にした透明なビニール袋を私に差し出した。中には水が入れられ、その水の中に、今追い回していた金魚が一匹、何も知らずに泳いでいた。
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そろそろまた「選挙騒音」がやかましくなる時期がやってきそうですね。

2009-07-11 21:09:23 | Weblog
 スレイブヒロインズVol.16、ようやく今日午後に届きました。とりあえず大団円ということですが、10月には「大幅加筆修正」のうえ、単行本として出るのだそうです。公式サイト掲示板に火浦Rさんが書かれていた「単行本」というのは、このことだったのですね。どうやら読者ハガキに単行本希望! と書く必要はなく、「期待してます!」とでも書けばいいのか、とちと軌道修正を検討中です。
 全体に、2ヶ月に一回と飛び飛びだったせいもあるのか、今ひとつ話のつながり、流れがよく判らないところがあって、それは今回の最後の話でもそうなのですが、どうも私の理解力が足りないのか、あるいは説明不足なのか、今ひとつ理解の及ばぬところがあって、そんなところを加筆してもらえたらうれしいな、と思っているところです。

 さて、明日は都議選の投票日だそうで、しばらくすればまた衆院選があったりもするのでしょうが、さぞ喧しい日々になるのでしょうね。札幌では、市会議員の街頭演説でうるさいと殴りこみに行ったヒトが逮捕されてましたが、そのネットニュースのわずかな情報だけで判断する限り、まあ殴りこみに行くのも判らないではないな、とちょっと同情いたしました。駅前とか繁華街とか、ヒトも集まりそれなりに色々と音も大きいところでやられる向きにはまあ許せるのですが、閑静な住宅街の昼下がりに拡声器で大声張り上げられるのは、はっきり言って迷惑千万です。あの選挙カーも大概うるさいだけで投票するかどうか検討するうえではマイナスの要因にしかなりませんし、「○○をお願いします」としか言わない電話とかも、何故にああいうデリカシーの無い無駄なエネルギーの浪費を是とするのか、今の選挙運動のあり方には疑問符ばかりが募ります。静かに、慎ましやかに、知的に落ち着いた雰囲気の中で選挙って出来ないものなんですかね。少なくとも選挙カーや住宅街での演説は禁止し、代わりにネット上で演説するなり自己主張するなりできるように法律を改正すべきです。ネットだと、それを使えるヒトと使えないヒトが、なんていう議論が必ず出てきますが、そもそも今時ネットで情報発信も満足にできないようなヒトには議員になって欲しくは無いですし、投票する側のネット普及度合いというのはいまや相当の規模になってきているんじゃないのでしょうか。また、無味乾燥の政見放送なんてのもやめて、もっと候補者同士、公約を戦わせるようなディペートを中心とした番組にしたりしたほうが、よりはっきりと候補者を決める手助けとなりそうに思えます。
 まあそこまではいかなくても、とりあえずは「選挙騒音」の排除を第一に取り組んでもらいたいです。誰か、そういう公約を立てて戦ってくれる候補者はいないものでしょうか。

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明日が楽しみ。

2009-07-10 22:36:16 | ドリームハンター麗夢
 今朝、アマゾンからのメールで、「麗夢XX」最終話が掲載されている「スレイブヒロインズ」最終巻が発送された、とのお知らせが届きました。明日には本を手に出来るわけで、今から待ち遠しく感じます。
 ただ、この冊子そのものには終始疑問がてんこ盛りなままでした。ヒロインをピンチに陥れるというコンセプトそのものはそれなりに理解も出来ますし個人的にツボに近い萌える要素でもあったわけですが、麗夢を除く全ページが見事に画一的なスタイルに凝り固まっていて、どのページを開いても絵柄が多少違うだけで中身は皆同じに見えてしまうという、けして安くは無い本なのになんとも割高さを覚える内容でした。結局、16冊出したところで廃刊、リニューアルして出すそうですが、結局あまり売れ行きはよくなかったのではなかろうか、と憶測をたくましくしてしまいます。まあ私としては、色々あったにせよ、とにもかくにも麗夢の新しいストーリーを提供する媒体として機能してくれたこと自体は素直に感謝したいですし、途中休刊にもならず、よくぞ最後までもってくれた、と感動すら覚えたりもするのですが、出版社としては、もう少し中身を考慮して欲しかったように思います。
 まあ何はともあれ明日最後の一冊を手にして、読者はがきに麗夢XXのコミックス化を希望、ページ不足するなら大幅加筆修正、ヴァルキリーに載った最初の話も入れて、出来れば書き下ろしとかあるとうれしいですが、とにかく1冊にまとめて欲しい旨しっかり書いて送ることになるでしょう。更に、媒体を変えて次の新しい麗夢のお話を掲載してくれるようお願いする一言も忘れずに。限られたスペースにきっちり主張できるよう、今から文案を考えているところです。

 
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「エヴァンゲリオン新劇場版 破」を観に行ってきました(堪能!)。

2009-07-09 21:58:58 | アニメ特撮
 昨日、招かるざる客こと虫の家屋侵入についてブログを書いて、さあ寝ようと電機のスイッチを切り、布団に横になりましたら、どこからともなく、「ブーン」というずいぶん大きな音が鳴り響いてくるのに気が付きました。どうやら知らぬ間にコガネムシの類がどこかに入り込み、飛ぼう飛ぼうともがいているようです。しょうがないので電気を点けて探してみたのですが、どこに入り込んでいるのか、まるで見当も付きません。そのうち、このままでは寝る時間が無くなる、と判断しあきらめましたが、おかげで今日は少々寝不足気味でした。さて、どこかに去るなりしてくれていればいいのですが、今夜もまた「ぶんぶん」うなるのでしょうか?

 さて、そんな体調ではありましたが、今日は昼から有休を取得、近所の映画館へ「エヴァンゲリオン新劇場版 破」を観に行きました。巷では大人気のこの映画、平日の昼間のこの田舎町なら早々混んでもいまい、と高をくくって行ったのですが、ざっと百人ほどの客がいるのには驚きました。なるほど、評判通りなかなかの人気のようです。
 今回観に行ったのは、もちろん前々からそれなりに気にはなっていたこともあったのですが、夢防人さんのブログを初め、観るサイト観るサイト軒並み大評判な感想ぶりで、それが気になってしょうがなかったのです。
 で、その期待は裏切られませんでした。いや実に面白かった。というより、映像に圧倒されました。わずか2時間足らずの中に凝集された物語の濃度、過不足なく紹介されるキャラ達の躍動感、旧テレビシリーズとかぶる描写ありながら、ストーリーとしては全く異なる展開に、完全にのめりこんでしまいました。悲劇と喜劇と熱血が適度にミックスされて、最上級の娯楽大作に仕上がっていると感じました。
 映画終了後、もう一度当日券売り場に寄って次の回の上映分を買おうかな、と半ば本気で考えてしまいました。さすがに時間とお財布の事情が許しませんでしたのであきらめましたが、私には、1回観ただけではあの濃度を存分に味遭うところまで満足することが出来ませんでした。多分、観れば観るほど新しい発見があるんじゃないか、と期待させてくれるものがこの映画にはあります。
 音一つとってもサラウンド音声の効果であちこちからいろんな音が流れてきて、それを聞き分けるだけでも楽しいですし、うちの環境ではもちろんそんな音響効果を再現も出来ませんので、あのスペクタクルな映像と音声を一体的に楽しむには、設備の整った映画館でしか無理でしょう。時間が出来たらまた観に行ってみよう、なんて気にしてくれる、そんなお得な映画でした。
 
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夏とともに、我が家にも招かれざる『訪問客』が勝手に上がりこんできます。

2009-07-08 21:13:04 | Weblog
 今日、この夏初めて蝉の声を耳にしました。まだ『鳴く』というよりはうなっているだけの様な声でしたが、蝉の声を聞くと、いよいよ夏本番が近づいてきたような感じがいたします。とはいえ天気の方はまだまだ梅雨真っ只中で、今日も一日、まさにサウナのようなむしむしした暑さの中、時折雨がぱらついて、いかにもな天気に終始しました。そろそろ前線も北に移動して、梅雨明けするのかな、と思っていたのですが、天気予報はしばらくこんな天気が続くとの託宣ですし、どうも、しばらくは我慢するより無いのでしょうね。
 一方、夏も近づくとうっとおしいのが、家に上がりこんでくるアリ。前の家でもありましたが、今日はグラウンドで見かけるような巨大な黒アリが一匹、どこからか侵入してきて、何かもぞもぞするな、と見てみたら私の足を這い上がってきてました。風呂場には、小さなアリが迷い込んでいました。アリそれ自体はそれほど脅威でもありませんし、簡単に退治も出来るのですが、今の時期のアリはよく噛み付いてくるので、これがまた結構痛いので困りものです。もっとも、職場では窓を開けているとトンボは迷い込んでくる、蜂が飛び込んでくる、といった具合に『訪問客』はひっきりなしですし、気が付いたら床をムカデが這いまわっていた、なんていうのはざらにありますので、いやでも山の中であることを意識させられます。今の鉄筋コンクリート作りの建物でさえこうですから、昔の木造土壁藁屋根な家では一体どうだったんでしょう? ムカデなんて日本神話にも出てくるポピュラーな虫ですし、昔だから毒が弱かったということも無かったでしょう。恐らくはしょっちゅう侵入されては噛まれた人も多かったのではないか、と想像します。でも、大人はともかく、小さな子供や赤ちゃんなんかが噛まれた日には大変だったんじゃないかとも思うのですが、あんまりそういうことを書いた資料というのは見たことがありません。
 あるいは常日頃から死と隣り合わせに近い生活だったために、たかだか「痛い」くらいのことでいちいち大騒ぎもしなかったのかもしれませんが、なんとなく気になります。

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歴史と伝統の味は健在でした。こういう店、奈良にも無いものでしょうか。

2009-07-07 21:45:21 | Weblog
 今日は仕事で京都まで出かけてきました。京都は、我が奈良県と同様盆地の暑苦しい街ではありますが、その繁栄振りは到底比ぶるべくもなく、いつも同じ古都として歴史に君臨する都市でありながら、この差は何なんだろうな、と感じてしまいます。伝統とか歴史からすれば、奈良の方が当然古いわけで、色々いいものもあるはずなのですが、どうもうまく表に出てこないのか、こじんまりとひそやかに隠れているような気がいたします。

 さて、それはともかく、京都に行きますと、時間が許すならば必ずといっていいほど寄るところがあります。
 場所は北野天満宮のすぐそば。今回は北野白梅町でバスを乗り換えて移動したので、ちょうど道路を挟んで反対側になりますが、北野天満宮のバス停至近に、粟餅所澤屋 (あわもちどころさわや)という老舗のお菓子屋さんがあります。もちろん自動ドアなんて無い引き戸をガラガラと開けますと、ご亭主のおじいさんとその奥さん?、娘さん?など、4人ほどの方が、左手に控え、迎えてくれます。この店の売り物は粟もちのみ。黄色いもちを上品な甘さのこしあんときな粉の2種類でいただくのですが、持ち帰りも店内で食べるのも出来るようになっています。今回は時間もあまり無かったので持ち帰りを選択、その場でおじいさんがちぎるもちを、女性陣が丸くして餡でくるんだり伸ばしてきな粉をまぶしたりして木箱に箱詰めし、昔ながらの包装紙で包んで紙紐で結わえる、という、古風なスタイルで瞬く間にワンセットこさえてくれます。
 持ち帰るまでに少々時間がかかったのと、かばんに入れて揺さぶったせいで形がいびつになり、きな粉の色が水を吸って変わってしまいましたが、味はいつもどおり見事なものでした。
 この粟もち、歴史的には天文年間といいますから、16世紀半ばにはもう北野天満宮で売り始め、江戸時代には「北野の粟もち」として名物に上げられていたそうですから、500年近く連綿と受け継がれていることになります。



 恐らく奈良にもこれに匹敵するようなお菓子があるんじゃないか、と思いますが、今のところ、「だんご庄」の串団子と小橋の焼き餅、くらいしか私には思いつきません。ただ、どれも奈良市からは遠い南の名物ですし、東大寺とか法隆寺の近くに何か無いものか、と思うのです。

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麗夢公式ページリニューアル!

2009-07-06 21:37:55 | ドリームハンター麗夢
 麗夢の公式サイトhttp://www.dreamhunter.jp/がリニューアルされました。
今日夕刻に公式サイトが見えなくなっていたのでどうしたのだろう、と思っていた矢先に、御大よりメールを頂戴し、リニューアルされたことを知りました。拙ブログをご覧いただいている麗夢ファンの皆様も、是非全く一新されたサイトをご訪問ください。また、新しいバナーも用意されています。

 実はコミックス連載終了に御礼のメールをお出ししたところ、お返事を賜り、なにやら身辺色々と変化があって、また詳しくはサイトの方でお知らせする、というお言葉を頂戴していたのですが、どうやらその一端が現れ始めてきたようです。 コミックス連載を終わって一段落かと思っておりましたが、まだまだこれから何が起こるかわかりません。今後一体どういう風な形で何が起こるのか、一ファンとして熱く注目して行きたいと思います。

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天神祭に行ったことは無いのですが、会場周辺はよく知っていたりします。

2009-07-05 20:08:37 | Weblog
 昨日は徹夜明けでおよそ4時間ばかり寝て後は起きておりましたが、意外に何とかなりました。でも、やはり体はそれなりに寝不足を覚えていたようで、昨日は早めに寝ようと意識して23時前に布団に転がったのですが、今朝起きたら10時半になっていました。それもこの間目覚めることなし。12時間近くも寝てしまったのは久しぶりのことです。それに大体こんなに寝てしまったら大概眠り過ぎで頭が痛くなって薬の世話になり、夜は夜で、明日は仕事なのに一向に寝付けない、という悪循環に陥るのが通例なのですが、今日に限ってはそれもなく、実のところまだ眠気が治まりきっていないという様子で、この分だと今夜もかなりぐっすりと眠ることが出来るのはほぼ確実です。単に夜更かししたのではなく、カラオケで歌い続けるというのは、想像以上にエネルギーを必要とするものなのかもしれません。

 さて、そんなわけで今日はいつもより少し更新するのが遅れた連載小説ですが、ようやく分量にして半分を過ぎました。仲良しにわか姉妹がハードスケジュールでこなす夏のお楽しみな1日も、もう少しで終了となります。こういうシーンは出来ればもっと引き伸ばして、その可愛らしさが堪能できるようにしたいところですが、それではいつまでたってもお話が進みませんので、このあたりが潮時ということになります。とは言え、お話はまだ分量にして半分を残しているわけで、日常的な(?)お楽しみとはまた異なる楽しみが後々続きますので、もうしばらくお付き合いのほどをお願いします。
 ところで、私自身は実は天神祭って行ったことがありません。もともと小学生の頃は大阪に住んでいて、このあたりも子供の足でも十分自転車で行ける距離にあり、実際にこの川とか近所の池ではよく釣りをして楽しんでいたくらいなのですが、何故かこのお祭りに来た記憶がありません。この近所の造幣局で春に開催される、ライトアップされた様々な桜の花を愛でる「通り抜け」は何度か行ったことがあるので、多分小さい頃に一回くらいは来ている筈なのですが、あまりに幼なかったためか、「天神祭に来たぞ」という自覚が無いまま、祭りに参加していたのかもしれません。まあ祭りの光景は毎年地元のテレビ局で熱心に報道されたり生中継されたりもしておりますし、場所そのものはよく見知ったところなので、描写自体には困ることはありませんでした。その点、夢曼荼羅のときの「月山」みたいに、地図と若干の写真と後はひたすら想像力だけに頼るような事例よりも、書きやすかったと言えるでしょう。
 まあ経験してみるにこしたことは無いのですが、シェリーちゃんも途方にくれたあの殺人的な人出を考えると、ちょっといってみようか、とはなりません。人ごみというと、私にとっては近年はコミケの方が身近ではありますが、これもこの小説を出したときはまだ頑張れたものの、今となっては到底あの人ごみは耐え難く、恐らくもう行くことは無いだろう、と感じています。お祭りにしてもコミケにしてもカラオケにしても、何につけても楽しむというのは体力を要求するんだと、つくづく思う次第です。

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